振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

親の失敗④

結果よければ全てよし、のようなところがあって、過ぎ去った息子の受験時代をいい思い出にしてしまう嫌いがあります。


しかし、よくよく考えると、まずいサポートも思い出されます。

ちょっとやり過ぎたなと思うのは、年が明けてからの予備校の特別特訓への参加です。



受験する大学の直前特訓や小論文対策の講座をいくつも申し込みました。

これは私のアドバイスによるものですが、申し込みすぎましたね。

全部参加していたら大変なことになっていたと思います。



結局は、私立医学部の合否状況や体調を考えて、間引くようにして取捨選択しました。


最初からそのつもりで数多くの講座を申し込むのならば問題はなかったのですが、当初は全参加のつもりだったのです。


こんなことをしたのは一部の受験校の過去問対策が不十分だったためですが、流石にあのスケジュールはやりすぎです。


直前になって思い止まれてよかったです。

お金は無駄にしましたが。

親の失敗③

今回も親の失敗シリーズです。


私が反省しているのは、志望校の選択についてです。


第一志望校のA国立は息子本人が決めましたので、何の問題もありません。


私立医学部については、親子で相談しながら決めましたが、こちらもスムーズでした。



問題は国立後期です。


種々の事項を考慮してB大学に決定したのですが、これは親の意思で決めたようなものです。


こんなことになってしまったのは、息子が国立後期に全くと言ってよいほど興味を示さなかったのです。


受験科目、配点、センターとの配分、そして多少は地理的なものを考えて3大学を候補にあげたのですが、息子曰く、「どこでもいいよ。」


結局のところは、国立後期は受けたくなかったわけです。

その気持ちは、正確にはわからないのですが、あまり遠くに行きたくなかったのではないかと推測しています。


私立は、C、D、E、F、Gを選択しましたが、Gのみ合格の時は国立後期を受験し、C~Fのうち一つでも合格すれば、国立後期の受験をパスしてもいい、との条件を出していました。

G大学を少し下に見ていたのですね(実際はかなりの難関です)。



結果としては、国立前期に合格しましたし、私立も複数合格していましたので、国立後期の受験はすることがなかったのですか、国立後期の受験を半ぱ強要する形になっていたのは、よくなかったように思います。

受験期間中、息子の気持ちに引っ掛かりを作ってしまったように思います。


国立後期の願書を用意しておく程度でよかった、と今では反省しています。



せっかく、親として私立医学部への進学を許容しておきながら、国立後期の受験にこだわったのはよろしくなかったと思います。

受験生として子供に足りなかったもの③

受験生としての息子に足りなかったものの三つ目は、ズバリ、


根性


です。



ガリガリと勉強するということがなかったのです。



スポーツには結構根性を示す方ですが、勉強についてはからっきしでした。


本格的に受験勉強を始めた後も、「根性出したなあ。」と感じたことはなく、妙に淡々としていました。

根性論者の私とは大きな違いです。


こればかりは性格の違いもあるのでしょうが、父親からすると随分不満足でした。



根性出してるなあ、と最初で最後に感じたのが、国立前期の2~3週間前のことだったでしょうか。

余りにも遅いですよねえ。