振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

受験生として子供に足りなかったもの②

ズバリ計画性です。

というか、学習計画を立てるのが苦手というか、余りにラフな感じでした。


目的遂行のための計画性は、将来に亘って重要な能力ですし、大学受験はこの能力を磨くいい機会だと思っていました。



結局のところ、計画性やスケジューリング力はたいしてついていません。


その原因は本人の性格にもよるのでしょうが、私がいい感じてアドバイスしていたのが、本人の助けにはなっていたものの、本人の能力を開花させる障害になったのかもしれません。



中学生の時に、計画力をもっと身に付けさせておいたら、後々本人も楽だったかも知れません。

受験生として子供に足りなかったもの①

医学部受験生である息子に足りないなあと思っていたことの第一番は、


やる気


です。



おいおい、と仰る方がいるかもしれませんが、確かに根本的にやる気が不足していたように思います。

超能天気な家内も、流石に心配になってしまい、私に何度も訴えかけていました。

それでも本人に直接言わなかったのはよかったと思います。



息子が医学部志望を決めたのは高1の後半ぐらいだったと思います。

その時私から息子にアドバイスしたのは、「高1の間は部活に精を出して、受験勉強は高2からでいいよ。」というものでした。


現役合格を狙うなら2年はかかるだろうなと考えたわけですね。



その2年になっても、息子の勉強ペースは全くと言ってよいほど上がりませんでした。

3年になっても、同じようなものでした。

そんな時に家内が上のように言ったわけです。


ほどほどの大学の場合は親が管理することで何とかなりますが、医学部の場合はそうも行きません。

本人のやる気スイッチがオンとなることを期待するしか仕方がなかったわけです。



幸いにして、部活を引退してから急にエンジンがかかりましたが、他の科目はともかく、英語は本番に間に合ったとはお世辞にも言えないところです。


結果が出たからいいものの、医学部受験生の勉強ペースとしては出遅れ感があったと思います。

私が、高2の正月明け頃にガツンと注意すべきであったかどうかはなんとも言えません。


結局は、親のポリシーを守りきって最後まで何も言わなかったわけですが。

親の失敗②

前回の親の失敗は、志望校選択についてでした。


今回は「医学部はなかなか難しいから、1年は浪人してもいいよ。」との配慮のない言葉についてです。



私としては、息子に要らぬプレッシャーを与えないようにと思い、こんな感じのことをちょくちょく言っていたのですが、当の息子はというと「現役で合格するつもりだから。」と頑なに宣言していました。


私としては、現役合格でないとダメなどと息子がプレッシャーを感じてはいけないと考えた上での配慮のつもりが、これは結構本人のやる気を削いでいたかもしれません。


結局、私自身の精神安定剤でしかなかったのかもしれません。


ただ、言い訳をするようですが、私の実際を振り返ると、「一浪ぐらいは仕方がないよね。」という気分でしたので、息子に対する当たりが極めてソフトだったんじゃないかと思います。

怪我の功名でしょうか。


しかし、子供のテンションを下げちゃダメですよね。

この点は、今でも結構反省しています。