振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

センター試験90%以上、85%~90%、80%~85%、80%以下の意味

センター試験で90%以上の得点率をあげた受験生の場合は、センターの得点が何点かに関わらず、身に付いていると思われる二次力の高低に従って出願校を決められたらいいのではないかと思います。


例えば、センターで偶々93%取れたとしても、東大理Ⅲの二次試験を突破できる力は到底ついていないとすれば、より難易度の低い大学に出願することになりますよね。
逆に90%しか取れていなくても、二次力さえついていれば理Ⅲをあきらめる必要はないと思います。


では次のレンジの場合どうか。
85%~90%の場合、結構悩みますよね。
特に後がない受験生の場合は、できるだけ合格率を高める必要があります。
(単なる目標ではなく現実的な)目標より1~2%取れなかったという程度であれば、これまで第一志望として十分過去問をやってきた大学に出願した方がいいと思いますが、3%~5%も違うとすれば、次のレベルまで落とした方がいいでしょうか。


息子の場合はこのレンジでした。
本来であれば、ランクを落とすべきだったのかもしれません。
しかし、現役であったことや、私立でもいいとの親子の判断があったのでチャレンジしました。


次に、80~85%の得点率ですと、合格可能性が見込める大学が国立はぐっと絞られてしまいますね。
強気の志望校選びはすべきではありませんが、医学部受験そのものをあきらめるのは早いと思います。
特に、国語・社会で点数を大幅に落としたという受験生の場合は、まだまだチャンスはあるでしょう。
二次試験で合格者平均程度を出す自信があるのであれば、難易度の低い医学部であればチャレンジしてもいいのではないでしょうか。


さて。80%を切った場合です。
これはセンターの出来が悪かったというだけでなく、二次力そのものも医学部を受験するレベルまで届いていないとみるべきでしょう。


センター試験は、人にもよりますが、1年浪人することによって3%ぐらいは伸びると思います。しっかりやれば5%は底上げできるでしょう。
ということは、今年80%を超えた人は、今年がだめでも来年があり得ますね。
越えなかった場合は、ちょっと残念かもしれません。



蛇足ですが、自分が受験した際のセンター試験のできについて思い出してみました。


私は文系でしたので、英数国、社2、理1で得点率を計算すると88.2%でした。

ところが社2、理2で計算し直すと、86%まで下がってしまいます。

昔は文理関係なく理社とも2科目必須でした。

反対に、英数国社に限れば89.3%でした。


どれだけ理科が弱いんだよと思われるかもしれませんが、これが現実です。


とすると、二次では結構取れるんではないかと思い直したわけです。


このテーマ、続けます。