振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

ストレートで医師になれる可能性

医学部受験で現役合格し、大学を留年することなく卒業試験をクリアし、一発で医師国家試験に合格する確率はどの程度でしょうか。


統計的な数字は今一つ明確ではありませんが、医学部に進学した人のうち現役での進学者は50%程度でしょうか。


6年で卒業する人は以前は70%程度でしたが、最近は明らかに落ちています。65%と仮定します。


そして、国試の合格率が90%です。


そうすると、オールストレートで医師になる人は、

50%×65%×90%=29.3%

ということになります。


ここで気を付けなければならないのは、現役で医学部に合格する確率は合格者に占める現役率です。



医学部を受験しても必ずしも合格するとは限りません。

どこかの医学部に合格する確率が30%と仮定すると、

上の数字は、

29.3%×30%=8.79%

となります。


結局、医学部を目指してストレートで進む人は10人に1人もいないということになりますね。


そして、どうしても国公立医学部進学しか考えられないとすると、ストレートで医師になる人の確率は現役受験生ベースで考えると5%程度でしょうか。


上の計算方法はさほど論理的でも正確でもありませんが、国立医学部を経てストレートで医師になるのはやはりなかなか難しいということは言えそうですね。


医学部受験生となるだけで既に高いハードルです。

その上で上の確率です。

この確率を越えようという高い意識と熱い情熱が必要だと思います。


医学部受験生となることは簡単なことですが、ストレートで医師になることはそれほど簡単なことではありません。


本当に覚悟を決めた受験生とその家族だけが挑戦した方が人生の選択を過たないように思います。