振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

私立医学部・自宅と国立医学部・アパート暮らしの費用

安めの私立医学部に自宅から通う場合は、学費2000万円、交通費等もろもろに100万円~200万円ぐらいでしょうか。


対して国立医学部に進学しアパート暮らしをすると、学費は350万円位ですが、生活費が1000万円ほど。


それぞれその他に教科書代とかもろもろかかりますが、面倒なので計算しません。



こうして比較するとそこそこは違います。


息子の場合は、無理をすれば通えなくもないのですが、早いうちから自立した方がいいだろうと言うことで、アパート暮らしをしています。


1、2年浪人して国立医学部(アパート暮らし)に進むのと現役で私立医学部(自宅)に進むのとを比較したとすると、生涯賃金を考えるとかなり微妙な差になりそうですね。



我が家の場合は、息子が現役志向でしたので、受験する大学のうちいずれに合格しても進学する予定でした。

従って、最初に合格を得たときは、これで浪人はないんだなと思い、物凄くほっとしたのを覚えています。


その後のいくつかの受験も、それなりにドキドキしながら見守っていましたが、どこかしら余裕がありました。

本人にとってもそうだったかもしれません。



この心の余裕が、ラスト2~3週間の最後の追い込みに繋がったように思います。

このラストの追い込みが、国立前期合格を呼び込んでくれたような気がします。


我が家に限って言えば、私立医学部を視野にいれたことが、結果として国立医学部合格に繋がったと言えそうです。

私立医学部の受験校はどうやって決めたか

私立医学部はそこそこの数の願書を出しました。

願書を出したところは全て本人が大学見学に出掛けています。


逆に見学に出かけた大学は全て出願しました。


ということは、見学の上志望校から落としたり、見学せずに出願した医学部はないということですね。


因みに医学部志望になる前に見学した大学はいくつかあります。



私立医学部出願までの流れを考えると、見学するまでに大体志望校が決まっており、見学は確認的であったりモチベーションを上げるために行ったようなものですね。


これが中学受験の時と異なっています。

中学受験の際には、難易度の高い学校を片っ端から見学した上で、学校の雰囲気を見て親子で話し合って数校に絞りました。



私立医学部の場合、どうやって選んだかというと、まずは地域性。

自宅から通えるか、アパート暮らしが必要でも比較的近いところを選んでいます。これは息子の希望ですね。


次に、学費の安いところで、かつ、卒業後の進路の制約がないところです。

前者は私が基準とし、後者は息子が基準としました。


学費が安いということは難易度も高かったわけですが、偏差値の高いところに行って欲しいという見栄のようなものは全くありませんでした。

とにかく安いところがありがたいよね、といった感じです。



最後に。

何校か出願しても、試験日が重なることがままあります。

1次同士の重なりは少ないかもしれませんが、1次と2次は結構重なります。

これはなかなか辛い話です。

すでに2017年の私立医学部の試験日は発表されていますので、志望校を決めるときに考慮しておいた方がいいですね。


そうそう。

志望順位もきっちりと本人に決めさせておきましょう。

どこの大学に入学金や授業料を払い込むかのシミュレーションに必要ですからね。

コツコツ勉強をするためには何が必要か

受験勉強において必要な要素はいくつかあると思いますが、最も重要なことは、コツコツと勉強し続けることではないかと思います。


このコツコツと続けるのが本当にむずかしいですよね。



せっかくいい調子で頑張っていても、体調を崩すと、たちまちペースが乱れます。


コツコツ頑張っても成績が伸びないと嫌気がさしてきます。


受験への不安がストレスとなって、ペースダウンにつながります。



じゃどうすればいいか。

まず、体調管理はしっかりとする必要がありますね。

受験の年は風邪をひくなどというのはもってのほかですね。勿論家族もです。


成績を伸ばして一層やる気を出したいところです。そのためには、勉強量をこなすだけでなく、効率的・効果的な方法論を確立する必要がありますね。


受験へのストレスは、どうしても払拭できませんが、親がサポートして上げることによって随分違ってくると思います。

そのサポートに対して子供が素直に感謝してくれると、少々成績が伸び悩んでも、子供かわいさゆえに親も頑張れます。