振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

Z会・駿台とそれ以前

息子が選択した夏期講習について書こうと思ったのですが、その前提として、予備校について触れておきます。



高2、高3の間、予備校としては、Z会・駿台にお世話になっていました。


先ずは、それまでの間のことについて。


中学の間は個人塾に週1で通っていましたが、予備校と言われるものに通ったことはありませんでした。


高1になって初めて予備校に通うようになりました。

と言っても部活がありましたので、通ったのはやはり週1です。


息子が初めて通う予備校ということで、家内も私も興味津々で、何と家族3人で見物に行きました。

いいのか悪いのかよくわかりませんでしたが、なんだか温い(ぬるい)感じがいいねと家族全員一致で、この予備校に通うことにしました。


この頃は、まだ医学部志望でなかったので、早慶の理系ぐらいに行ければいいな、といったアバウトな感じでした。


温いなりに息子には合っていたようで、この時数学が得意科目として確立できました。


そのうち、医学部志望になったのと、この予備校のカリキュラム、特に曜日が息子に合わなくなったので、Z会に移りました。


しばらくは、先の予備校で数学、Z会で物理をやっていました。

Z会のみとなってからは、数学だけとなりました。

従って、個人塾を含めて週3で予備校に通ったのは、高2のこの数ヶ月の間のみで、後は受験が終わるまで週2のペースでした。


Z会での数ヶ月の物理がなかなかよくて、この辺りから物理に対して得意意識が生まれたようです。

物理については予備校に通ったのは数ヶ月でしたが、その後は自学自習と高校の授業で伸ばすことができました。


駿台はというと、本科は1度も受けておらず、季節講習のみでお世話になりました。



次回は、夏期講習について。

親子のコミュニケーション

受験期と医学生になってからの親子のコミュニケーションについてお話します。



先ずは後者について。


息子とはたまにしか会いませんので、しっかりとコミュニケーションを取っているというほどでもないですが、同世代の父子と比較すると話している方だと思います。


今日は父の日のようですね。

先ほど息子から、「いつもありがとう」張りの陳腐なメッセージがメールで送られてきましたが、これはこれで嬉しいものです。


私自身はというと、父親にメッセージカードを贈りましたが、これは家内が手配してくれたものに私が書き、これも家内が手配してくれた品物と一緒に贈っただけですから、少々「値打ち」が違います。

心のこもり具合がブライスレスですね。


息子との会話の話題としては雑多なものも多いのですが、ここでは大学での勉強について。


息子が1、2年生のうちに、基礎医学・臨床医学、CBT(シービーティー)

・OSCE(オスキー)、マッチングといった様々な医学生用語についておおよその知識は得ていました。


そして、息子がどんな学生生活を送っているのか興味と関心を持ってきました。



息子は、大学の勉強について、会うたびに色々と話してくれます。

相手が自分の話に興味を持ち、最低限の知識も有しているとなると、話もしやすいのでしょうね。


まさか、大学生にまでなって、息子の勉強に口出しはしませんし、できもしませんが、息子が私に色々と話してくれてるのは、今も変わりません。



ふと振り返ると、大学受験期もそうでした。


やはりあのときも、私は大学や受験に関する最低限の知識を努力して得ていましたし、息子の進路に対しても強い関心を持っていました。


そんな父親に、息子も気持ちよく話ができたのかもしれません。


色々と話を聞き、息子の受験勉強の到達点とその後の予定について把握できていると、必要以上に心配することはなく、黙って見守りやすくなりますね。

親も知らないことには不安になりますから。


父の日。読書三昧の気持ちのいい1日を送っています。

センター試験と2次試験の兼ね合い

国立受験の場合はセンター試験を避けて通れません。

かなりプレッシャーも感じます。


準備は怠りなく進めたいところですが、かといってセンター試験対策にいくらでも時間を割けるわけではないですよね。


息子の場合は、英語はセンター特有のヒアリングと語彙・発音を夏休みに一度済ませ、年末にもう一度やり直したという感じです。


数学は、確か学校でセンターに慣れるための対策をやってくれていました。

後は直前に過去問を解いていただけだったと思います。


国語はセンターで受験するだけですから、余り時間をかけられません。

かといって大量失点は避けたいところです。

古文と漢文は、夏休み、秋、直前と3度回したはずです。

現代文はほぼ学校での対策のみだったと思います。


理科は、11月後半から過去問に着手していましたね。


地歴は、夏休みと直前に2度集中的にやっていましたが、学校の授業や定期試験そのものがセンターに特化していましたので助かりました。

高2のときに私と趣味的にコツコツやっていたので、地力はついていたと思います。

本番でもまずまずの成績でした。



夏休み等に一旦センター対策をしたのは、本格的なセンター対策をギリギリまで始めないようにするためでした。

2次力をできるだけつけたかったのです。



センター対策はこんな感じでしたが、本番では、目標としていた90%には達しませんでした。

素点と国立前期・後期の志望校用に傾斜をかけた結果は、86~87%だったと思います。

このときはさすがにがっかりしましたね。


ただ、目標に届かなかったものの、息子としてはあの時点では精一杯のできだったと回顧しているのを後日聞いたことがあります。


志望校のボーダーをかなり下回っており、この時点では合格は無理だなと思っていましたが、私は一切口に出して息子に言うことはありませんでした。

むしろ、勝負はこれから!と繰り返していたと思います。


ただ、家内にだけは、覚悟をさせておくために「難しいね。」と見通しは伝えていました。



ところが、2次試験で大爆発してくれたのには本当に驚きました。