振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

親が把握しておきたい受験情報

受験生本人が知っておきたい受験情報とサポーターである親が把握しておいた方がいい情報とでは、自ずと内容が異なりますね。



親が知っておきたい情報としては、先ずは学費でしょうか。

私立医学部を受験する場合はなおさらですね。


学費については、6年間の総額は勿論重要ですが、合格後入学までの間に、いくらをどの時点で支払い、入学辞退の場合に、いつ、いくら返ってくるか、を把握しておきたいですね。

資金ショートしたら大変なことになりますので。



次に、受験する学校の雰囲気を掴むということでしょうか。

進学するのは本人ですが、もしご縁があったら心から祝福してあげたいですね。

そのためには、偏差値や学費といった情報だけでなく、その学校に通う本人の姿がイメージできるぐらいにはしておきたいですね。



本人が得意な科目と受験候補大学の受験科目と配点もざっくりとは知っておきたいです。

親としては学費の安い大学に行って欲しいものですが、安い順に何校か受ける、というのでは、うまくないでしょうね。


最終的に決めるのは本人ですが、一緒に考えてあげられるぐらいにはしておきたいものです。



勉強方法は、余り親が口出ししない方がいいと思います。

相談されたときに乗ってあげる程度でいいでしょう。

我が家の場合は、英語長文の問題集と地歴の問題集の選択だけは、相談されました。



あと、親が必要とする情報として細かいものがありますが、それらについては追々と書いていければと思います。

医学部受験は後戻りできるか

医学部に進学することはなかなか至難の業です。

従って、2浪以上を許容する雰囲気があります。


複数回の受験を許容するだけに、後戻りがしにくい進路志望だと思います。


何度も受験していると、なんのために医学部に行きたいのかわからなくなり、やめられないから受験を続けるといったなかなか苦しい道に迷い混んでしまうことがあります。


多浪や再受験が悪いとは思いません。

ただ、目的意識が乏しい受験はつらいかなとは思います。


さほど学力がなくても、医師になることへの願望が強い人は、結構なんとかなっているような気がしますが、気のせいでしょうか。

医学部志望についてどれだけ考えておく必要があるか

医学部進学ほど将来の自分の仕事を決めてしまうことはないですよね。

卒業すれば、ほとんどの人が医師になるわけですから。


ということは、医学部進学は自分の将来の職業上の選択を狭めるわけですから、他学部進学の場合に比べて、受験までによくよく考えておく必要がありますね。



次に、受験時期の自らのモチベーションをあげるためにも、医学部進学=医師になる、ことが自分に如何に適していて、そして熱望しているかを確認しておいた方がいいですよね。


志望動機が強いほど受験勉強に励めますから。

ただ、理3を目指すような抜群の力を持っている受験生は、医学への動機が弱くても受験自体はクリアできる人が多いので、例外なんでしょうね。



さらに、志望動機が具体的で強いと、面接や小論文の際も生きます。

面接や小論文で試される能力は色々あると思うのですが、受験生の医学に対する意欲や適性を見る場でもありますから。



最後に。

息子が大学に入ってから感じたことですが、医師になりたい、いい医師になりたい、という思いが強いほど、勉学に勤しめますし、大学生活をエンジョイできるように思います。

入試の成績がいいから大学でも伸びるというものではなさそうです。