振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

名前を覚えていてくれているなんて

先日、私が母親に電話をしたところ、こんなお話が。


私の父親が運転免許の高齢者講習に行ったときのこと。

私の小5、6時代の担任のA先生に会ったらしい。


父親が、A先生に似ているなあ、と思っていると、先生の方から、「B君のお父さんやねえ。B君元気にしてますかあ。」と私の下の名前を呼んでくれたらしい。


私はこの先生が大好きでした。

小2~4までは、担任と合わずに腐っていたのですが、このA先生に会ってからは、何事にもやる気が出て、勉強はもちろん、運動も学級活動も、結構やっていました。


お蔭で、中学の入学式では新入生代表として挨拶の言葉を読み、1年生から3年生までずっと生徒会の役員をしていました。


一人の先生との出会いで、子供は変わりますよねえ。



母親曰く、「先生と言われる人は歳を取ってもボケないねえ。」


どうでしょうねえ。みんながみんなではないような気がしますが。


このA先生、86歳位のはずだ。

5年ほど会ってないけれど、元気なのはとても嬉しい。



息子は、これほど印象に残っている先生との出会いはあったのだろうか。

医学部に合格したとき、泣いてくれた元担任の女性の先生がいたそうですが、2年も担任をしてもらったので、かなり親近感は持っていたでしょうね。

妻は息子のために何をなしたか

息子が受験時代、家内が息子のために特別に何かをしていたかを考えてみた。


思い当たる節がない。

うーん。


習い事はセーブしていたが、そもそも多過ぎたように思うので、息子のせいにしては行けないだろう。


そうだ! 断酒をしていたな。

これって何か意味があったのかな。

私も息子も疑問だった。


結局のところ、一番よかったのは、勉強しろと言わなかったことか。


母親の子供に対する愛情は限りなく深いが、親としての積極的サポートが効果的というわけでもないようだ。


でも、息子は明らかに母親のことを愛し、大切にしているように思う。


少し妬ける。

受験生の愚痴と医学部生の愚痴

息子は愚痴を言ったり、消極的なことを言ったりする性格ではなかったはずですが。

さすがに医学部生はきついんですかね。

たまに弱気な発言をすることがあります。


受験時代はどうだったかなあ。

弱気な発言も、愚痴もほとんどなかったように思います。


これが私の誤解を生んだのです。

ある程度勉強していなければ、愚痴も弱気発言も出ません。


愚痴も弱気発言も出ないぐらいだから、たいして勉強はできていないんだろうな、という感想です。

そもそも緊迫感もあまりなかったような気がします。


それに比べて医学生になってからは緊迫感が伝わってきます。

本当、真剣に勉強しています。


受験生の時より、今の方が体重が減っています。

覚えることが受験時代の比ではないそうです。



今は一緒に暮らしていませんが、一緒でなくてよかったです。


まあ、ほどほどに頑張ってくれ。