振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

親は息抜きをしなければダメです その2

私は自分の息抜きに随分神経を遣っていましたが、家内はというと逆だったと思います。

まず、いくつかやっていた習い事をほとんど休止し、できるだけ家にいるようにしていました。


随分ストレスを溜めていたのではないかと思います。


それでも、息子に対して声をあらげることなく、「勉強しなさいよ」といった言葉をかけることもありませんでした。

私に対して声をあらげたことが1回だけありましたかね。笑


家内はよく頑張ったと思います。

時折私に「○○こんなことで大丈夫かな。」と心配そうに聞いてきましたが、私の説明で何とか不安を抑えていたようです。


受験が終わって、できるだけ家内を解放させてあげたいと思いました。


週に1度は夕食時に外食し、月に1度は家内の母親も誘います。家事の負担を減らすためです。

これ以外にも、私は週2程度のペースで会食があるので、家内の負担は軽くなっていると思います。

今は息子の晩御飯を作らなくていいですからね。


受験時は朝が早かったのですが、今は、私が7時より早くに朝食を食べ始めなければいけないときは、朝食は外で済ますので要らないと言っています。


明日も遠方出張で5時台には自宅を出なければならないのですが、朝食の準備はもちろんさせませんし、私に合わせて起きないようにと言ってあります。


今夜は家内の希望で鰻を食べます。

義母も誘いましたが、風邪気味だそうで不参加です。

年寄りの風は怖いですが、大丈夫かな。



家内は、受験が終わってからは諸活動を再開し、今は大学にまで入りました。

アルバイトもしています。ただし、薄給らしいです。

しょっちゅう義母と出掛けてもいます。

今日は、美術館に出掛けました。


受験時に息子のために頑張ってあげた「ご褒美」なんでしょうね。いつまでも続きそうですが。笑


ただ、家内の場合、受験時にもう少し息抜きをした方がよかったんじゃないかと思います。

母親がブスッとしていると、息子は気を遣いますからね。

息子は時折私に救いの目を向けてくることがありました。笑

親は息抜きをしなければダメです

今日は、久し振りにSPAに来ています。


朝から温泉に入り、長めのマッサージを受けたあと食事をしながら一杯飲んでいます。

私には昼間にお酒を飲む習慣は余りないのですが、このときだけはかなり飲みます。

飲み放題にしています。


息子が受験のとき、2か月に1度はこのSPAに通っていました。

SPAに出かけるほどの時間がないときは、整骨院のマッサージを受けていました。


実は、今年になってからは、SPAにも整骨院にも行っていませんでした。


息子の受験時代は、私自身の体やメンタルを整え、息子にとってよきサポーターであろうとしたのです。


その私が、体調を崩したり、ストレスからイライラしては、息子にマイナスです。


そういうと、ゴルフ練習場にもしょっちゅう出かけていましたが、今年は行ってないですね。

受験年は練習場にしょっちゅう出かける替わりにコースにはできるだけ出ませんでした。

受験が終わってからは、これが逆になり、練習はせず、コースにちょくちょく出ているわけです。


これも、息子のサポートのために私自身の生活スタイルを変えていたわけです。


今日SPAに行こうと思うんだと、昨夜家内に言った際、「久し振りに行くんだね。」と言われたので、上のことを説明したところ、「そうだったんだあ。」と妙に感心されてしまいました。


受験生である子供に付き合って親が諸活動を押さえると、ストレスが溜まり、イライラして子供に当たってしまうことがあります。

適切にストレスを発散させ、いつもご機嫌でいてあげたいと思ったわけです。

やる気スイッチはいつ入るかわからない

受験生のやる気スイッチはどこで入るかわからないですね。


私自身の何十年か前を振り返っても、息子の受験時代を思い起こしても、同じ思いです。


これはいきなり入りますね。

なにがしかのベースが培われた後にスイッチが入るのでしょうが、外から見ていると本当にいきなりです。


「いつになったらスイッチが入るのかなあ。このまま寝たままなのかなあ。」と家内がよく言っていました。


私にもよくわかりません。

一度や二度チャンスはあるでしょうが、このチャンスを親が潰すことがないように気をつけたいものです。


ガミガミ言って、得することはありません。

唯一のチャンスを親が潰していることも十分ありうるでしょう。

親の存在は、経済面をのぞけばむしろマイナスに働いているかもしれません。

大切な子供のために、そんなことにならないようにしたいものです。


私の息子の場合はよくわかりませんが、私の何十年か前に関して言えば、残念ながら母親のお蔭でテンションが上がったという記憶が一度もありません。


もちろん、私は母親のことが父親とは比較にならないぐらい大好きなんですが。

母親になんと言われても、母親が一番好きですからね。

もちろん今では家内のことが一番好きですが。笑


他方、受験に限って言えば、父親には本当に世話になりました。

父親の珠玉の言葉がどれだけ私を支えてくれたことか。


80歳をとっくに過ぎた寡黙な父親の背中を見ながら、いつも心の中で手を合わせています。

ときたま、親子で一杯やりながら受験を始めとした様々な試練に出くわした際に父親に世話になったことを話すと、父親は黙って聞いています。


後で母親に聞くと、「あなたにあんな風に言われて、お父さんは本当に喜んでいた。」とのこと。



お母さん。

子供さんに世界で一番愛されていることに甘えてはいけません。

世界で一番サポートしてくれたという称号を手にいれましょう!

一生の勲章です。もちろん、発行元はあなたの子供さんです。