振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

親が決めていた唯一の浪人条件

息子の場合、幸いにして現役で進学できましたが、医学部に全落ちの場合は浪人することを決めていました。したがって、他学部の受験予定はありませんでした。


ただ、浪人をする場合には、一つだけ条件を設けていました。


よくある1年限りで結果を出すというものではありません。


それは、国立後期の試験が終わった次の日から浪人生としての受験勉強を開始するというものです。


国立後期が終わった翌日から勉強を開始するということは、要するに1日も休むな、ということです。


そして、GWまでがむしゃらに突っ走ることを厳命していました。


この期間は、浪人生が最も現役生に差をつけることができる期間です。


この大切な期間に猛勉強することを約束できない息子であれば、親として「中途半端な浪人は絶対認めない。」という姿勢を崩しませんでした。


私は、子供に何かを命令するとか、指示するといったタイプとはほど遠いのですが、この条件だけは何がなんでもというところでした。



結局、私立医学部の最初の2次試験合格が出た段階で浪人はなくなりました。


従って、国立前期が終わった日に受験勉強を終了したわけですが、その翌日にもう一度親子間で確認し合いました。


私立に合格しているけど、どうしても国立に進学したいなら今日から浪人生としての勉強を始めるように、と。


息子の答えは、いや、合格した大学のどれかに進学するから、浪人はしなくていい、というものでした。


その後大学に入るまでの1か月余りは、息子にとって至福の時だったと思います。

確かに、国立前期に合格するというのが第一の目標でしたが、医師になること、そしていい医師になることを最終目標としてた息子にとっては、大きく肩の荷を降ろしたのでしょう。


同じことは親である私たちにもありました。

しばらく会っていなかった私の両親と会ったり、大学入学の準備をあれこれとしました。



息子が浪人していた場合の成功イメージは、

・スタートダッシュをかける。

・夏、がむしゃらに頑張る。

・11月からのセンター対策開始とセンター終了後の私立・国立2次対策への切り替えをスムーズに行う。

というものです。


この3つを満たすことができれば、限りなく合格に近づくと考えていたわけです。



もうすぐ2つ目の勝負時が受験生の皆さんにやって来ますね。

是非頑張って欲しいものです。

大学選びのための比較と趣味的比較

志望校である医学部を選ぶ基準について、ブログやその他ネットで様々なことが書かれていますし、情報も掲載されています。



中学受験での志望校選びで一番重要なことは、その学校に子供が通う姿がイメージできるか、言い換えれば、子供に合った中学かどうかでした。


大学受験、特に医学部では、好みに合うかどうか程度は考えるでしょうが、それほど重要視しないと思います。



志望エリアが全国に広がるものの、やはり、自宅からの距離や一人暮らしの要否は考えますね。

将来の進路を考えるために、大学のカラーや実力は無視しがたいところです。


国立・私立の別や、私立の中での学費の違いも考えます。


難易度や過去問との相性も重要です。

試験スケジュールも無視できません。



こういった様々な情報を入手する過程でよく見かけるようになったのが、地域の国立大学と都市部の私立大学の比較論です。


「地方の国立大学(特に歴史の浅い利便性の悪い大学)に行くなら、私立でも都市部の大学に行った方がいい。」といった議論ですね。もちろん、この逆も同じように言われています。


最初は、そういう比較もあるんだなと思っていましたが、どちらが難易度が高いかという議論が盛んに行われているのを見ると、必ずしも受験校選択のための議論に留まっていないことに気がつきました。

どうやら、どちらが難しいかのランク付けが主たる目的のようです。



同じことが、もっと如実に出ているのが、東大理1・2と国立医学部のどちらが難しいかという比較論です。


そもそも、受験科目がかなり違うのになあ、と思っていたら、私立医学部と東大の難易度を比較しているものまで発見してしまいました。

こういった比較にどのような意味があるんでしょうね。

それなりに精緻に議論しておられるだけに余計疑問です。

面白いと言えば面白いのですが・・・


全く志望校選びに寄与しない、しかも答えは絶対にないと言っても過言でない議論ですから、これはもう完全に趣味の世界ですね。



受験生も親も、今すべき意味のある比較に留めておくべきですね。

大学に入ってから「趣味的作業」を行うことは別に問題はないと思いますが。

朝型の受験生生活と大学生活

息子は受験生生活を送っていた時期、割と朝型でした。


確か5時40分頃起きていたと思います。

私はもっとゆっくりと寝ていてよかったのですが、同じ時間に起きて、大体息子を起こしてあげていました。


夜は、12時頃寝ていたでしょうか。


高校まではさほど時間がかからなかったので、朝と夕の勉強時間はそこそこ確保できていました。


部活をやっていたときは、通学時に寝ていたはずですが、引退してからは通学時間を英単語や古文単語の確認時間に当てていたと言っていました。


高校がない日曜日や長期休みの間はどうだったかというと、7時頃起きていました。

日曜日は、私はゆっくりと寝ていました。

長期休みの間は、息子が私の起きる時間に合わせていたようです。

ですから、私たち父子は、1年を通して日曜日以外はほとんど同じ時刻に起きていたことになります。

睡眠時間は私の方が少し多かったと思いますが。


息子に関して言えば、かなり規則正しい生活ですね。



大学に入ってどうかというと、毎日6時に起きていると言っていました。

朝シャワーを浴び食事もアパートで取っているようです。

やはり大学でも規則正しい生活をしており、大学は一度も休んだり、遅刻したりしたことはないと言っていました。


私が大学生の頃は、もう少し遅くて、7時30分に起きて、9時に大学に入っていました。

1時限目の授業があるときは、その時間に合わせて出ていました。

遊びに出かける時以外は21時まで図書館にいましたので、結構勉強していました。



現在の息子はアルバイトはしていませんが、体育会系の部活をやっているので私ほどの勉強時間は確保していないと思います。



いずれにしろ、息子は、受験生時代も現在も朝型でかなり規則正しい生活をしています。

規則正しい生活は、勉強にかなりいいリズムを与えていたように思います。