振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

なんのために頑張るか

医学部受験をされる方は当然のことながら医師になるためにがんばっておられることと思います。


ただ、これがなかなか大変なのです。


医師になるためにというだけではなかなか続かないのです。


私のような長年社会人をやっている人間でも、モチベーションを維持することは大変です。


お金を稼ぐため、自分の成長のため、といった理由だけでは仕事を続けることができません。


これが家内のため、息子のためと思うことができるから続けることができています。


家内や息子を重荷に感じているわけではないのです。

むしろ家内や息子が私の生き甲斐です。



しかし、よくよく考えてみれば、受験生にとって、それほどの存在があるはずもありません。


受験が終わった後、息子に聞いてみたことがあります。

「君は、どうしてあれだけ頑張れたんだろうね。」


息子の答えは、

「やっぱりどうしてもお医者さんになりたかった。」

「それに父さんや母さんが黙って背中を押してくれているのに応えたかった。」

「何も言わず見守ってくれている父さんや母さんには感謝しているよ。」

「父さんは本当にボクのことをよくわかってくれている。」

でした。


随分痩せ我慢をしながら息子に対して静かな声援を送っているつもりでしたが、息子もそれなりに感じ取ってくれていたようです。

とても嬉しいです。


何ほどのことができたかはわかりませんが、息子の足を引っ張ることだけは避けることができたのではないかと思います。


その感謝の表れなのでしょうか。

大学に入ってからの息子は、より一層私たち夫婦に優しく接してくれるようになりました。

とても嬉しいです。笑