振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

心ない親の言葉

子供に対して心ない言葉を発してしまったことは、親であれば誰にでもあると思います。



そういう私も、いくつかあります。


先日ご紹介した国立後期の受験を強く勧めた私の発言は子供の気持ちを十分推し量れていないものだったと思います。

親の感覚を押し付けそうになっていました。



それから、伸び悩む英語について、

「高校の中で平均辺りをうろついているようじゃ、受験で戦えないよ。」

と、息子に言ったことがあります。


こう言ったところですぐにどうにかなるわけでもありませんし、逆に苦手意識を生んでしまう危険性もあったと思います。



願書書きのときはもっとひどかったですね。

「これ、小学生みたいな文章だな。もう少し考えようや。」

これはいたく息子の自尊心を傷つけたのではないかと思います。


父子の会話を聞いた家内から「何とかしてあげてよ。」と懇願され、罪滅ぼしのためにかなり時間をかけて指導した覚えがあります。


願書書きで時間をかけたことで、面接に繋がったと息子は言ってくれていましたが、これは結果論に過ぎません。



かなり辛抱するところはしたつもりの私ですが、それでも時に心ない言葉を息子にかけていたことと思います。

申し訳なかったと、今ではおおいに反省しています。



息子は、そんなことは全くなかったかのように私のことを今でも大切にしてくれていますが、根に持たないタイプでよかったです。

いやいや、腹の中ではどう思っていることか。聞くのか怖いです。



私が受験の時に父親からひどい言葉をかけられた覚えは全くないのですが、やや感情の起伏が激しい母親からはちょくちょく、ガックリ来るような言葉をかけられていましたね。


母親のことが大好きだっただけに結構辛かったです。

だって今でもその時のことはよく覚えていますから。



かわいいから、気になるから、かけてしまう言葉なのでしょうが、親のことを好きだからこそ、大切に思っているからこそそんな言葉を聞く子供は辛いと思います。


何事もなかなかままならないものです。