振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

浪人に向く人、向かない人~第一章

昨日の続きです。


以前にも書いたように、現役時の受験が終わった直後から3月、4月と頑張ることができた人はそのまま突っ走ることが容易になります。
5月から6月の模試の成績である程度のレベルまで達していれば、後は勢いに乗って志望校突破が目に見えてきます。


本日は、
 ・自分にあった受験環境(予備校、宅浪等)を選択できているか
について。


 結論から言うとこれは人それぞれですね。
よく宅浪で合格した、予備校は時間の無駄だと言われますが、本当にそうでしょうか。
そもそも予備校に通ったことがない人ですと、正しい分析ができません。
また、予備校に通っていたものの宅浪に切り替えたら成功したという人がいますが、これは基礎を予備校で習い、演習を宅浪でやっただけとも言えます。


「宅浪で合格した」ことから予備校が無駄とは言い切れないということですね。予備校を何らかの形で利用した浪人生が多いことから、「宅浪で合格した」人は少数派に留まり、宅浪選択の当否は、人によるとしか言えないと思います。


宅浪生にとって必要なことは、自己コントロール力であったり、規則正しい生活ができる、といった点でしょうか。
これが弱い人は予備校を利用した方がいいですね。
そして、こういう力が極端に乏しい人は予備校に通っても成功しませんから、浪人すること自体正しい選択ではなかったと言えるでしょう。
世の中はそれほど甘いものではありません。


甘さを抑えてしっかりと歩んでいく人に栄冠が輝くことと思います。