振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

息子にやらせたかったこと、望んだこと

日曜日、家内はお友達とランチ&映画の試写会で出掛けました。

私は久し振りのスパです。


「2日続けて映画を見るなんてもったいない。お楽しみの間隔はもう少し空いていた方がよかったかなあ。」

とのこと。


私がスパに行くと言うと、

「以前はよく行っていたのにね。○○のことでストレスを感じることがなくなったから余り行かなくなったの?」

と聞かれました。


なかなか鋭い!

将にその通り。


先日も書いた通り、私のスパ通いは、息子の大学受験支援の一環だったのです。

やはり家内は見てないようで見ているなあ、と感心してしました。



さて、本日のテーマです。


親としては子供に多くを望みますし、色んなことをやらせたいと思うものですね。


私の場合もそうでした。


丈夫な子供に育てたかった。

色んなスポーツをやらせてみたかったのです。

幸いにして、複数のスポーツで対外的にそれなりのところまで行きました。

体は頑丈ですね。筋肉質でいい体をしています。

勿論大学でも部活をやっています。

練習を休んでいるのは年に2、3回程度ではないかと思います。



読書好きにしたいと思っていました。

幼いときは就寝前に随分読み聞かせをしてやったものです。

本も色々勧めてみました。

しかし、それほどの読書家にはなりませんでしたね。

側で見ていると、読書のペースは月に3冊程度でしょうか。

しかも柔らかいものが多い感じです。

月に10冊、しかもうち2~3冊は骨のある物を読む私と比較すると、この点はかなり残念です。



私の趣味の一つが歴史ですので、是非歴史好きになって欲しかったです。

これは失敗しました。

センター試験でまあまあの点数だっただけのことです。

今後社会に出て教養レベルを誇ることはできないでしょう。

かなり知識は身につけていますが、所詮受験勉強の成果にしか過ぎません。

到底趣味の世界には入れません。

ただ、テレビを観ていて、ときどき歴史談義ができるのは至上の喜びです。

家内は話題に入れずつまらなそうにしていますが。苦笑



勉強の点では、まず数理の力をつけてやりたかった。

小学生の頃からかなり注力しました。

数理が苦手で文系だった私(と言っても昔の共通一次試験では数学は満点でしたが)としては、是非数理好きになってもらいたかった。

この点は120%の成果が生まれました。

完全に私を超えてくれて、ものすごく嬉しいです。



次に考えたのは、自分をコントロールできる人間になって欲しいということです。

小さい頃は線がやや細いと心配しましたが、徐々に成長してきました。

年齢相応、あるいは、少し上目に成長していると思います。


グローバル時代に備えて英語力をつけてやりたいと思いました。

中高と何度か海外にも行かせましたし、外国人と少しでも接点を持てるようにホームステイも引き受けました。

残念ながらこの点は失敗です。

英語力はいまの私とたいして変わらない程度です。


次は音楽について。

家内は息子にピアノかヴァイオリンをやらせたかったようです。

私は全く興味がなかったのでやらせませんでしたが、音感はかなり鋭いです。

結局バンド活動を暫くしていましたので、それなりに芸域は拡がったと思います。



最後に本当に難しいテーマですが、人に優しい人間になってもらいたいと思いました。

まだ何とも言えません。

でも、周囲の評判を聞いているとそれほど悪くない。

当分の間は見つめて行こうと考えています。



さて、当の本人は私の意図をどの程度感じていたでしょうか。

明日改めて検証したいと思います。