振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

時代は変わった~国立・私立医学部の見方

国立医学部で地域枠がどんどん採用され、また、私立医学部で学費の値下げが始まる前、つまりおよそ数年前から比較すると、国立・私立の状況が随分変わってきましたね。


私立医学部は庶民にとっては高嶺の花だと称され、実際、国立受験組と私立受験組ははっきりと分かれていました。

今のように併願は少なかったように思います。


私が高校生のときも、私立医学部に合格した先輩のことを聞いて、「金持ちだなあ。」とは思いましたが、「偉いなあ。」とは思いませんでした。


順天堂が1000万円近く学費を下げた頃から状況が変わってきたでしょうか。


その後東邦、昭和が大幅に下げました。


つい最近の帝京の1000万円以上の学費値下げで一層変動がありました。


これだけ下げれば、人気が上がるはずですよね。



医学部進学は医者になるのが最大目標ですから学費が安いところに人気が出るのは当たり前です。


そのうち、非医の学部における早慶と地方国立のような関係が、医学部において生じる可能性は高いですね。



ところで、状況が変わってきた以上、親子とも「うちは国立でなければ。」とこだわるのはやめた方がいいと思います。


私立も視野に入れ、地域枠やその他の特別枠、それに奨学金制度などについてもしっかりと研究すべきだと思います。


これらについては受験生自身ではなく親の出番だと思います。

親の怠慢が子供の将来性を摘むことがないようにしたいものです。