振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

母親の役割

今日のお昼ご飯は焼肉屋で一人でゆっくりと過ごしました。

ここのところ家内の調子が今一だったものですから、家でさっぱりしたものばかり食べていました。

まあその反動ですね。


それにしても、このお店ではたまに一人焼肉をやっていますが、今回は本当に飲んで食べました。

生ビール中、マッコリボトル1本、ハイボールです。

昼間にこれだけ飲むとさすがに酔いました。苦笑


私がいた席の隣に幼児を連れたご夫婦が来られました。

子供さんがずーっと愚図っており、私に多少気を遣っておられたようだったので、敢えて気にならない態度を取っていました。

こういうときは、子供さんの顔を見てニコッとしてあげるのが一番です。


ニコッの効果があったのか、ご夫婦も子供が騒いでいても何とか食事を終えることができたようです。


子供が小さいときは、特にお母さんはゆっくりと外食などできませんからね。

本当に大変です。


息子が小さいときもこんな感じでしたね。

比較的大人しくて聞き分けのよい子供でしたが、それでも所詮は乳幼児でしたから。


お隣のご夫婦、大体ご主人が子供さんをあやしつけていました。

いつも奥さんが面倒を見ておられるのでしょうから、たまの日曜日はこれぐらいのことはしなければねえ。



ところで一つ気になったことが。

ご夫婦の会話を聞いていると、奥さんの物言いが物凄く気になるものだったのです。

常にご主人に突っかかるようで、どうでもいいようなことをオクターブを上げて口角を上げながらしゃべるのです。

ご主人は不満がありそうでしたが、辛抱強く対応しておられました。

あれは対等の関係というより完全にご主人を小馬鹿にしている感じでしたね。


子供が喚く声よりよほど気になってしまいました。


家族や夫婦、そして親子というのは、端からは伺い知れないものがあるものですが、通路を挟んだ隣の席にいて、私は居たたまれない思いでした。


特別な話題について話しておられたようではないので、この奥さんの話し振りはいつものことだったのでしょうね。


かなり不愉快な時間を過ごし、彼らがお店を出て、やっと落ち着きを取り戻しました。


私は家内にあんな風に口を利かれたことがないものですから慣れていないのかもしれません。

むしろ、仕事でどんなに辛いことがあっても家に帰って家内の柔らかい顔を見ると疲れやストレスが一気に溶けるのです。


勿論家内にも辛いことがあります。

そんなときは、いつもの大恩返しのために、私が家内を支えているつもりです。


私は、仕事場でもああいった感じの女性とは付き合いがありません。

まあ、そもそも採用しないでしょうが

・・・


ついつい「あのご主人大変だなあ。」と思ってしまいました。


まあ、ご主人はそんなことを承知で結婚したのでしょうから自己責任の問題ですが、子供さんが大きくなってあんな風にお母さんに言われ続けたら大変だなあ、としみじみと思ってしまいました。


そういうと、私の母親もそんなところがありました。

私が小さい頃、世の中で一番好きな母親でしたが、母親がカーッとした物言いをするのが本当に嫌でした。

好きなんだけど、どこか落ち着けない家庭でした。

ですから、母親に気に入られよう、母親に怒られないようにしようと随分気を遣ったものです。



それに比べて家内は本当に優しく息子に接していました。

勿論私に対しても優しいです。


家庭の雰囲気がまったりとしていたからでしょうか、大学受験時代の息子は毎日ゆったりした雰囲気でした。

私や家内との会話も笑顔が絶えませんでした。


息子は、何度か、「うちの家って仲がいいよね。」と受験生の時ですら言っていました。


中学受験の時も大学受験の時も、家内が直接活躍する場面はなかったと思います。

小学生のときでさえ息子に勉強を教えているのを一度も見たことがありませんでしたし。

彼女の自慢は、

「お母さんは昔は数学得意だったんだから。」

というもので、息子はこれを聞いて、いつも苦笑いをしていました。


母親だけに責任を押し付けてはいけませんが、母親の笑顔は子供にとって何よりのエネルギー源です。