振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

深みに嵌まらず、浅みに留まらず

息子の受験勉強は深みに嵌まらず浅みに留まらずといったものでした。


勉強も研究も仕事も深く突き進むことによって知的刺激や達成感を得られることが多いものです。


大学で院まで進んで勉強したことがある私としては、そして、これでもかと言うぐらい仕事をしてきたことがある私としては、出版する書籍の原稿に何度も何度も推敲を加えている私としては、深みに嵌まらない勉強は生きている実感すら感じられないものでした。


ところが息子の場合は違います。


余り深みに嵌まらないですね。
適当に切り上げます。
わからないことがあっても、停滞することなくひとまずもう一巡してから再度考え直します。


わからないことに対してさほど抵抗感がないのです。


ところが、他方では性格が真面目なものですが、きっちりと作業はこなすのです。


うわべだけこなすといった感じではありません。


従って、勉強はほどほどにはかどり、そして、定着率もそれほど悪くない。


人間としては面白味のないやつですが、医学部現役合格の最短距離を走ったと言えます。


ただ、こういう人間が人生の最短距離を挫折することなく歩めるとは限りません。
障害を乗り越える力がついているとも思えません。
この辺りが、私が息子に対して感じている唯一の不満であり不安なんでしょうね。


仕方がないので、父子の性格の違いだと片付けるようにしています。苦笑



一方、ブログ村の受験生の皆さんの記事を拝見すると、本当にしっかりやっておられると関心してしまう方がいます。
本当に凄い!


ここまで突き詰められるのが凄いですし、突き詰めるのが好きな私としてはむちゃ共感します。


あとは穴だけ作らないようにすれば必ず合格されるだろうと思うのです。


是非頑張っていただきたい。