振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

教科書レベルのことが十分理解できているか

受験勉強というと、ある程度の量の問題集を解くという方法が一般的なようです。


特に浪人生の方にはそういう方が多いと思います。


この点、現役生の場合は教科書レベルの理解が まだまだということが多く、演習量が不足し勝ちです。


では、浪人生は教科書レベルのことが理解できているかというと、実際は異なると思います。


教科書レベルは理解していても演習量が不足しているという合格まで今一歩の受験生もいるでしょうが、教科書レベルが理解できていないのに無駄に問題集をたくさんこなそうという受験生もいるでしょう。


後者の場合は上滑りの勉強と言えそうです。

例えばセンター試験で80%前後しか得点できなかった人は、医学部受験生に限れば、問題集をいくらこなしてもセンターの力も2次力も伸び悩みます。


基礎的なこと(簡単なことという意味ではありません)がわかっていないのに、いくら問題集を積み上げてもなんともなりません。


高2まではほとんど勉強らしいことをしていなかったのに、高3になって燃え出した人にこういう人が多いですね。

教科書レベルを飛ばし勝ちなのです。


(再受験生の場合も気を付けなければなりません。)


ただ残念ながら、こういうタイプの人は問題集をやりまくっても基礎ができていないだけに、力が積み上がりません。


1年を2期に分けて、前半は謙虚に教科書レベルに戻り、後半は演習に入るという方法か、2年計画を立てるのが現実的ですね。


と考えると、現役生の場合、高2までの期間は基礎力を身につける重要な期間ということになります。


授業内容を理解し、定期試験対策が十分な生徒は、高3からの受験勉強にスムーズに入って行くことができます。


この程度の準備内容ですと、高2までは無理して受験体勢に入ることなく、部活やその他の活動をやりながらでもなんとかなります。


ふと振り返ってみました。

息子の場合は、高校の成績がかなりいい方でした。

なかなか模試の成績は上がりませんでしたが、定期試験の成績はいつもよかったですね。


高3から本格的に受験勉強を始めましたが、満を持した上での開始だったと言えそうです。


もちろん、これは結果論です。

やはり、受験勉強は高2の春休みから始めるべきでしょう。