振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

私立中高一貫は受験に向いている

息子は中高一貫の私立に通っていました。


これがなかなか楽しい学校で息子としては充実した中高6年間だったと思います。


部活を高3の6月の引退時期まで続け、半端ない体力をつけることができました。

これは医師になってもアドバンテージだと思います。


そして、中高一貫校に通って最もよかったのは、高3の1年間を演習中心に勉強できたことです。


地方の公立校に通った私の高3のときというと、入試で使うことのない政経を授業でやっていました。

文系では使わないのに、高2の終わりから数3を始めていましたし、高3では化学2もやっていましたね。


それに比べれば、息子の学校は本当に効率的・効果的でした。

私立の授業料はバカにはなりませんでしたが、現役で国立に行ってくれたことに比べれば随分お釣りが来ている感じです。


息子の中高のようなカリキュラムですと、現役時代にトップに持っていくことも不可能ではありません。


逆に言うと浪人すれば伸びるというものでもありません。


私たちの世代と異なり、受験戦略・戦術が高度化した現在では、地方の高校や首都圏の公立はともかく、カリキュラム上大学受験に十分配慮した私立中高一貫校の出身者は浪人してもどの程度伸びるかは微妙なところがありますね。

少なくとも普通にやっているだけではなかなか辛いものがあると思われます。


こういう見通しも必要ですね。