振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

大学受験をイメージしながら中学受験を迎えたか

息子の場合、地元の公立中学に進学するという選択肢も十分あったのですが、1年間受験勉強をして、私立中学に入学しました。


この頃、どの程度大学受験について考えていましたかねえ。


息子はどう見ても理系科目に興味がありましたので、東工大、あるいは早慶の理系学部辺りが志望大学になるのかなと考えていました。


とすると、私立中学に行かなくても、公立中学から公立高校でもよかったようにも思えます。


ただ、これは本人の性格にもよりますね。


あくまで結果論ですが、それなりにできる同級生に囲まれて自分もその気になったという面があります。


「その気」が高じて医学部志望になってしまったわけですが、おそらく、公立中高に進んでいれば、医学部を目指さなかったのではないかと思います。


まあ、それはそれで一つの選択ですから、どうと言うことはないのですが、中学進学がその後の進路に大きく影響することは間違いないと思います。


その意味では、2、3ボイント偏差値が高い中学に入るかどうかは、それほど重要ではない気がします。

勿論、普通の努力でより高いところに入れればそれに越したことはありません。


むしろ、中学受験の期間に、親や塾に頼らずに勉強できるようになるか、自分で自分をコントロールできるようになるか、といったことの方が大切な気がします。

これらの力が少しでも身についていると、中高はレールに乗っていきやすくなると思います。


どんな難関の中学に入ったとしても、それだけではなんの意味も持ちませんからね。


難関に合格する過程で、自分で勉強できる力がつくといいですね。

これは、医学部入試においても言えそうです。


難関大学に合格することも、それなりにいいことですが、その過程で、一生使える学ぶ力を身につけられれば言うことがありません。