振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

側にいて距離を取る

息子が幼稚園・小学生の頃は、私とベッタリだったように思います。


公園で遊んだりプールに出掛けたり、キャンプその他のイベントに参加したりと、しょっちゅう2人でいました。

もちろん、家族3人で出掛けることも多かったのですが、家内はインドア派でしたので。


家庭学習の方も私が教えていました。

家内が息子を教えているところを、私は見たことがありません。

採点付けだけ頼んだことがありましたね。

中学受験をしましたが、通塾は1年足らずです。


一般的に母親の方が子供に近いと思います。

乳幼児のときは、将に母親だけで育てていたという感じです。


それが幼稚園・小学生となると、息子の両親に対する距離は同じようなものだったと思います。

但し、母親と父親とでは自ずと関わり方は異なっていましたが。



息子が中学に入ってからは、私の方から距離を取るようにしました。

当然反抗期を迎えるものだと思っていましたし。


感覚的には、側にいるけれど距離を取るといった感じでしたね。


その距離感がよかったのか、割りと息子は私になついてくれていました。

家内に相談しにくいことや進路については私に相談していました。



子供との間でかなり距離を取る(要するにほったらかしにする)のと逆にベッタリと身近にいるのは割りと楽な感じがします。


側にいるけれど距離をある程度空けるというのはそれなりに神経を使いますし、親としての勉強が必要です。


見て見ぬふりや、辛抱が必要なときもあるのです。

言葉を飲み込むこともあります。



中高の間いい距離感でいられたせいか、大学生になっても、お互い自然と振る舞えます。

今となっては、息子と私とで出掛けるとなると、ごくたまに趣味が合う映画を観に行ったり、食事に出掛けたりするぐらいですが、今の距離感も結構気に入っています。



これから息子が医師になり、結婚したり、子供ができたりしたら、その時々に相応しい距離感が保てれば幸せなことです。

子供は離れて暮らしていてもかわいいものですからね。