振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

思考力と解決力の違い

単なる定義の仕方の問題かもしれませんが、私は、思考力と解決力とでは力の内実が異なっているのではないかと考えています。


思考力は狭い意味では論理的に物事を考え抜く力だと思います。


そして、必ずしも知識と思考力だけでは解けない問題がある。


解決力は与えられた課題に対し、自分が持つどういった知識を活かせばよいか、どんな風に考えた方が最短距離を歩めるか、といった課題への対処能力だと思います。


数学の問題で完答できそうにない場合にどういう風にして部分点を稼ぐかといったことを考えるのも解決力の一面だと思うのです。


解決力はリーダーの資質の一つです。
世の中に出ると本当に役立つ能力ですね。



ではどうやってこの解決力を磨くか。


模試を本番だと考えて、何とか知識と思考力とで解けるところまで持ち込むことができれば、いいわけですね。

これが一番オーソドックスなトレーニング方法だと思います。


ただ、それでは練習不足です。

予備校に通っている浪人生はそういうチャンスが結構あるでしょうが、塾にも予備校にも通っていない現役生には十分な機会はないですね。


かといって問題集をやりまくればいいというものでもありません。

緊張感が無さすぎるのですね。


一つのやり方は、過去問を使って時間を図った上でチャレンジすることです。

受験する可能性が全くない大学より可能性がある大学の方がいいですね。

緊張感とやる気が高まりますので。


しかし、余り難しいところは歯が立たず逆効果です。

少し背伸びするぐらいがいいですね。