振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

気付いたこと

1年近くにわたって何年か前の息子の医学部受験について振り返ってきましたが、もうそろそろかなと思っています。


ここ1年ぐらいは、受験生より医学部生の皆さんのブログを拝見することの方が多くなりました。



さて、これまでも何度か触れてきましたが、最後に私の雑感をまとめてみます。

そもそも、雑感をまとめても雑感の域を越えないのですが・・・



まず、受験生の皆さんのブログを拝見していると、○○のテキストをこなすとか、△△を何問やったといった記事が多いですね。


意識されている方も多いとは思いますが、単に問題集をこなしたらいいというものではなく、何のために目の前の問題集をこなすのか、どうこなして行くのがいいのかについて深く考えながら進めていただきたいものです。



次に、受験生も受験産業関係者の皆さんも、宅浪vs予備校通い、といった2択の議論をよくされますが、この議論には余り意味がないと感じています。

そもそもこういった議論の仕方が勉強法について表層的な吟味に留めてしまうおそれがあります。



受験生のメンタルについて。

これはかなり重要です。

受験生はメンタル的にやられ勝ちです。

ただ、突き放すようですが、医学部受験生に限って言えば、受験でメンタルがやられるようであれば、医師に向いていません。

早めに進路の変更をすべきでしょうね。



国立vs私立について。

受験生本人は親に対する遠慮もあるでしょうから、絶対国立と言うのも理解できます。


対して親御さんの私立の学費に対する研究がやや甘いのではないかと思います。

本当に国立でないとダメなのかよくよく研究してみましょう。


無謀な医学部受験について。

高3初めにおけるスタートラインの低さや、進めておられる受験勉強の薄さからいって、この人はまず合格できないだろうなと感じることがあります。

ご自身について謙虚に見つめてみましょう。

「医学部受験生」という言葉に酔わないようにしてもらいたいものです。


付け加えると、ブログ村に参加されている受験生のうちかなりの方は、方法論以前に勉強量が足りていないと思います。

1日10時間の勉強ができない人は医師になってからの過酷な労働環境に耐えることはできません。