振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

理想的な受験勉強期間

医学部受験のために理想的な受験勉強は。


期間として2年でしょうか。


1年目は知識力以外の様々な力を付ける。


2年目は知識を詰め込みながら他の力を磨く。


ラストの1年目に入るまでの期間がものすごく大切ですね。


勉強時間はそれほど取れなくてもいいですからじっくりじっくりと過ごしてほしいものです。


よく地頭がいいということが言われますが、これは持って生まれたものではなく、こういった能力を身に付けているかどうかではないかと思います。


息子の場合は、随分遅れを取りました。

部活引退後の実質的な受験勉強期間は8か月です。


結果として現役合格しましたが、様々な幸運が重なったためだと思います。


かといって、しっかりと2年間受験勉強をやっていれば、より難関を目指せたかどうかはわかりません。


そういった話題が受験の前後我が家で出たこともありませんし、息子も考えたことすらないのではないかと思います。

もちろん親も同様です。


なぜだか国立については上も下も考えたことがないのです。



ここでふと思ったのですが、到底受験勉強期間と位置付けられなかった高3の6月までは、受験勉強としての意識がなかったものですから、むやみに知識を詰め込むことなく、考え抜く力を徐々に身に付けられたのかも知れません。


その意味では質のいい勉強ができたと言えますが、そんなことは結果論に過ぎず、親子とも見通すことができていたわけではないのです。


常に最良の道を歩もうと謙虚に意識し続けると間違った道に入り込むことが少ないのかも知れません。