振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

出願枠は本人任せにしない

医学部の特徴として、一般枠の他に、地域枠、診療科枠、研究枠などのバリエーションがあります。


しかも、こういった特別枠は大学によって趣が異なりますし、同じ大学でも年によって変更があります。


例えば地域枠。

医師になった後、一定年数を一定の地域で従事する、というものですが、大学によって年数が違いますし、地域についても差があります。

過疎地がある県と、ない県とでも随分趣が異なります。


診療科枠や研究枠を選択すると、将来の進路が随分狭められます。



これらの問題を本人だけに考えさせるのは少々酷な気がしますし、社会経験がない受験生がベストの選択をしうるとも思えません。


もっというと、最後はお金の問題になることもあるわけです。

例えば、各指定に従わない場合は学費返還、奨学金返還といった実質的なペナルティが課されますが、事の是非(約束破りの是非)はともかくとして、その程度によっては親が援助してあげられることもあります。


親が関わることによって思わぬ選択肢が増えることがありますし、よりベターな選択ができることがあります。

何よりも受験生の迷いを少なくできます。


そうそう、親が迷いの深みに入ってしまってはダメですよ。