振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

浪人生が気を付けるべきこと

浪人生の場合、

「勉強量の不足で不合格となった。1年間しっかりやれば合格できるはず。」

と考え勝ちです。


確かに、勉強法は確立しているものの、勉強の絶対量が不足していたことから不合格となった人はいるでしょう。


浪人生となった場合は、大概が自分のことをこう評価するものです。


にも拘らず、次の年も成果を挙げられない人にはいくつかのパターンがありますね。


一つは、悩むばかりで最後までとことん勉強し切れなかった受験生。

これは結果が出なくて当然です。

こういうタイプの人はよほど頑張らないといつまでも突破できません。

数打っても当たることはありません。


次に、結構頑張ったのに、模試の成績も上がらず、本番も逆転叶わなかった人。

こういった人は勉強法を確立できておらず、しかも、そういう状態にあることの自覚がないままに1年間が過ぎてしまった人が多いでしょうね。


勉強法は確立できており、よく勉強もし、模試の成績もよかったのに不合格となった人。

これは精神的に弱かったり、自分の気持ちをコントロールするのが苦手で、とにかく本番で力が出せなかったことが大きな原因です。


また、本番3か月前までの模試ではそこそこの成績だったにも関わらず、本番の1、2か月前になって急にトーンダウンする人がいます。

直前の1、2か月は1年前の数か月間に相当します。

本当に勝負の期間なのです。

この時点でのトーンダウンはかなり痛いところです。

正月が明けてからトーンダウンをしている自分に気づいていない受験生は結構いると思います。

模試がありませんからね。



ということで、前年の敗因を十分分析できていない人はまた同じ結果となりがちです。


前年の敗因を

「勉強不足だったから。」

と簡単に片付けないことですね。


単なる勉強不足と思い込むと、1年間の浪人で何とかなると誤解してしまいがちです。

これは極めて危うい状況です。


力任せに1年間やった人が成功することもありますが、これはかなりレアなケースだと思います。