振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

現役の合格率と浪人の合格率

医師国家試験の合格発表がありましたね。

ここ数年と比較するとやや低めの合格率です。


大学によっては出願者の3分の2程度しか合格していないところがあります

これは余りな数字ですね。


受験者比の合格率はどこともかなり高いのですが、ここでは出願者比に注目すべきです。


出願したのに受験していないのは、卒業試験に合格しなかったために国試を受けられなかったということでしょうね。



ところで、厚労省の発表の中にこんな数字の発表があります。


1回目 91.8%

2回目 70.3%

3回目 53.8%


これは国試の受験回数ごとの合格率です。

もちろん4回以上という受験生もいます。


この数字から見ると受験回数が増えるほど合格率が下がっていますね。


では、医学部受験の場合はどうなんでしょうね。

毎年受ける大学が異なる可能性もあるでしょうが、例えば、実質的な国立専願者の国立合格率はどの程度なんでしょうね。(私立の場合は複数校受験できることもありかなり様相が異なると思います)


余り根拠はありませんが、回数が増えれば増えるほど合格率は下がっているのではないかと推測していましたが、代ゼミの分析では、「合格率は現役と1浪、2浪ではそれほど差はありませんが、3浪以上は次第に低くなります。」とのことですね。

大学によっては、この種の数字を発表しているところがあります。



ある受験生が現役時に合格する確率と二浪までに合格する確率は、後者の方がかなり高いでしょうが、1年ごとで見ると、現役、1浪、2浪では合格率が変わらないというのです。

浪人を重ねても合格率は上がらないということですね。なかなか厳しいです。



国試も医学部受験も、不合格者の中に勉強法を誤ったまま勉強を続けている人がいるように思います。

もちろん、他の要因で不合格になっている場合もあるでしょうが。


受け続ければいつかは合格するといったものでもないようです。