振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

早めに受験校が決まっていると楽なこと~大学別対策

受験校が決まった場合に、入試対策を練るとすると、もっともオーソドックスなのが過去問解きですよね。


かなりの校数を受ける場合でも、夏から始めれば十分でしょう。


ところが、より密な対策を練るとすると、早めに受験校の過去問の特徴を把握できていた方がいいですね。


各大学の出題傾向というと、頻出の分野、出題形式、問題量と試験時間の関係等があります。

出題傾向がつかめていると、普段の勉強の際にも意識できますものね。


例えば英語一つ取っても、どの程度の長文が出るかわかっていれば、長文問題集の選択に活きます。

500語と1000語ではずいぶん違います。


数学であれば、立体図形が頻出であれば、念入りに発展問題まで押さえておきたい。


出題傾向がつかめていれば、似たような傾向の他大学の過去問も利用できます。早めに赤本の調達もできます。


息子の場合、合格した大学の対策はかなり濃いものがありました。

特に第一志望校については、あれ以上できないというぐらいやっていましたね。


まさかの合格は、これでもかというぐらいの厚い過去問対策の成果でもあったのでしょう。


特に苦手の英語が本番でだけできたのは、過去問と類似問題を解きまくったからですね。


過去問対策は出題形式に慣れるだけでなく、普段の勉強にどれだけ活かせるかがポイントだと思います。

志望校の出題傾向を意識した日々の勉強という意味です。

その意味では、受験校が早めに決まっていると、物凄く楽です。


受験で勉強することのかなりの部分は、大学に入ったあと必要とされません。

従って、王道ではなく、合格への最短距離、合格可能性が高まる戦略・戦術を採用するべきでしょうね。