振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

早めに受験校が決まっていると楽なこと~学費

第一志望だけでなく、その他の受験校が早めに固まっていると、色々とメリットがあります。


まずは受験費用・学費の調達について。


私立医学部への進学を視野に入れる場合は、避けては通れない問題です。

検定料自体は10校位受けても何とかなりますが、「受験費用」は、これだけではありません。


運よく早めに合格を勝ち取っても、より志望順位の高い大学の合格発表までに入学金・授業料を支払う必要が出てきます。


入学金は勿論返ってきません。

授業料は後日手続きを取れば返ってきますが、直ぐに返ってくるわけではありません。


従って、3か月位の間に数百万円~1000万円程度を即座に動かすことができる準備が必要です。


これが、受験校が早めに決まっていると、何らかの対策を立てることができます。


例えば、A校、B校、C校と受験して行くか、A校、C校だけを受験することが考えられる場合。


志望順位がC、B、Aの順で、受験校すべてに合格したとすると、入試と入学金等支払いのスケジュールによっては、C校に支払うだけで済む場合があります。


A、CだけだとAにも支払う必要がある場合が出てきます。Bを挟むことによって変わってくるわけですね。


同程度の志望熱がある他の大学と入れ替えることによってコストダウンにつながることがあります。


高額学費が余裕で払えるご家庭は、こういった小手先のことはしない方がいいと思いますが、できるだけコストを下げたいと考えておられる家庭では、大きなお話です。


特に国立と併願であれば、私立についてはある程度経済的な観点から受験校を決定してもいいと思います。


要するに受験校が早めに決まっていると、金銭的なシミュレーションができ、コストダウンのための調整がしやすくなるということです。


12月に入ってからでは、なかなか整理がつかなくなると思います。