振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

予備校と個別指導、そして自学

昔は、集団型予備校をよく利用したものです。

これは、現役・浪人に限らない話ですね。


ところが昨今は、集団型と個別型の長短がしばしば論じられています。


私は個別指導というのを受けたことがないのでよくわからないのですが(もちろん家庭教師は長年やっていましたし、塾講師も3年ほどはやっていました)、息子は集団型の経験も個別型(個人塾)の経験もあります。


息子を見ていると、どちらかがよかったというより、科目によって違いますし、あえて言うと双方揃えていてよかったのではないかと思います。


そんなことより、時間効率を重視するのであれば、集団型にも個人型にも行かないのが一番いいように思いました。

つまり自学です。


精々が、あくまで自学をベースにして、集団型と個別型をバランスよく配置した方がよほどいいように思うのです。


つまり、予備校や塾は学習のペースメーカーとして位置付けるというものですね。

これはやはり素人臭い考えなのでしょうか。


息子があるとき、「質問すると言っても、別にすることないからなあ。そのうちわかってくるし。」と言っていたことがあるのですが、私も同感です。

受験勉強程度では、最後までわからないことなど余りありません。


予備校や塾に通って勉強した気になるのではなく、自分でどれだけできたかを中心に置き、予備校や塾を有効に利用した方がいいと思うのです。


予備校や塾に振り回されることだけは避けたいものです。

主体的に利用してなんぼのものですから。


蛇足ですが、息子が通った予備校も塾も物凄くよかったです。

自己主張をあまりしないところが、息子に合っていたようです。

予備校や塾も一つの事業ですから、自己主張も必要なのでしょうが、受験生は話し半分として受けとめておいた方がいいように思います。