振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

ちょっと泣きそうだった

新しい仕事を見つけた家内。

自分の趣味を活かせられそうな仕事で、本人的には結構テンションが上がっています。


帰りに私のオフィス近くに寄ってもらい、就職祝の会食をしました。


祝いの乾杯を始めとして、家内が好きそうなものを次々とオーダーし、いい気分で食事を終えようとしていたときのこと。


帰る間際にトイレに立った私がトイレから出てくると、お店の外で家内が泣きそうになりながら電話をしているのがドアのガラス越しに見えました。


「ああ、追試に落ちたのか。」

と直感しました。

店内に戻ってきた家内が私にスマホを渡すものですから、

(やっぱり慰め役は私なんだ。)

と思いつつ、電話をとると、

「父さん追試合格したよ!」


何と、嬉しい連絡でした。


今回は本当にヤバイと思っていたようです。

第一志望に合格したときでも泣かなかった息子。

抱き合って涙が止まらない両親の前で、一体どうしたものか困り顔をしていた息子。

そんな息子が今回は電話の向こうでやや涙声でした。


私も思わずうるっと来てしまいました。


食後の最後の乾杯を家内と交わしました。


我が家の息子に対するハードルは随分低いため、こんなことでもうるっと来てしまうのです。


それに比べれば、念願の医学部に合格された皆さんは、今本当に喜びに満ち溢れておられるんでしょうね。

おめでとうございます。

本当によかったですね。

1年間の皆さんの努力を讃えます。


息子が受けた追試科目、この学年では鬼門と言われています。

今年もこの科目を1科目落としただけで留年が決定した人が何人かいるようです。


医学部に進学するような人たちですからサボっていたわけではないと思うのです。

それでも落ちる人がいるのです。

なかなか厳しい世界です。


今年の医学部入試で涙を飲んだ受験生もサボっていたわけでも能力がないわけでもなく、少し足りなかっただけだと思います。


今年は足りなくても、今既に再始動ができている受験生は、必ず来年は合格できると信じています。

是非頑張ってください。



明日で国立前期の発表は終わりでしょうか。

皆さんお疲れ様。

そして後期が残されている受験生は悔いがないように是非頑張ってください。