振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

別ジャンルの試験を受け続ける甥

医学部ではないのですが、私の甥は長年公認会計士試験を受けています。

予備校での成績もそれなりなのですがなかなか合格しません。


世間でいうところの一流大学を出ましたが、今更一般企業に就職してもどうしようもありません。

というか、思うような企業には採用されないでしょう。



義兄は1部上場会社の役員ですし、親からもらった遺産もそれなりにありますから、息子の挑戦をいつまでも見守る経済力は余裕であります。


ただ、かわいい息子の棘の道を見続けることにホトホト疲れたようです。


私の母親を通して姉のSOSを聞きつけた私が、今、甥のアドバイザーになっています。


私は公認会計士ではありませんが、かつてこの試験を受けたこともありますので、大体の勘所はわかっています。

息子の医学部入試のアドバイザーの役割も果たすことができましたから、比較的やりやすいとは言えます。


実際に会うのは月1ですが、その他にもメールで様々な学習相談に乗っています。


甥自体とてもかわいいのですが、それにも増して私の母親や姉の切なそうな状況を見ていると私も放っておけない状態なのです。


幸いにして、甥は、私に対する信頼度が高く、かなりやる気が出て、いいペースで勉強が出来ているようです。


勝負はまだまだこれからですが、大きな波には乗れたような気がします。


勉強をするのは本人自身ですが、家族や周辺の力も大きく影響するように思います。

受験生が若い大学受験の場合はなおさらですね。



「結局本人の努力で決まるから。」と言っているケースほど、周囲が本人の足を引っ張っているか、精々がプラマイゼロの状態だと思います。

本当に本人のプラスになっている場合は、こんな風には言わないものです。

何故なら、周囲が与える影響をしっかりと分析できているからです。

分析できていなければ、まずはプラスにはなっていないと見ておいた方がいいと思います。


仕事でも勉強でも周囲の影響は受けやすいものです。