振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

君が選んだ道だから、とは言わない

私には、年齢の上下関係なく多くの友人知人がいます。

そのせいか夫婦の問題について相談されることがよくあります。

何故か男である私に対して女性から相談されることもあります。


そんなとき、言わないでおこうと決めている言葉があります。


それは、

「好きと思って自分で選んだ人だよね。」

という言葉です。


好きで選んだ人と別れたいというなんてどういうこと?といった言い方はしないということです。


これは悩んでいる人を追い詰めます。一面当たっている指摘だからです。



似たようなことは大学受験でもありますね。

「君が選んだ道(大学)なんだから頑張らないでどうするの?!」


これも尤もな激励方法のように思えます。


しかし、私はこういう激励の仕方はしませんでした。


「自分の選択は間違っていたんじゃないか?」

と子供に迷いが生じることがあります。


これを迷い出したら、しかも本番直前でとなると厄介です。



似たような激励の仕方を取るとしても、もっと前向きな激励をしたいものです。


「あの大学環境もいいし、いろんな部活が盛んで楽しそうだね。」

「君が続けたいと思っている部活もあるよ。よかったね。」

「志望校に進学・卒業してどんな病院に行くんだろうね。」

「君にはどんな診療科が向いているかな。手先が器用だし、人の話がよく聞けるから、どちらかを生かせられればいいね。」


子供が選択したことの責任を問うような激励ではなく、成功イメージが持てるようにしたいものです。



さて。

上のような具体的な激励をしようとすれば、志望校の特長・校風や医師の世界について、親もある程度知識を有していた方がいいでしょうね。

引き出しが多いほどちょっとした言葉がかけやすくなります。


最近、医師が人気の仕事であるせいか、この類いの書籍が結構出ています。

私は今でもときどき購入して読むのですが、息子にも役立ちそうであれば、薦めています。