振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

世間の評判や偏差値によらずに志望校を決めるのは

息子は、第一志望校である国立前期を志望校に決めたのは高2のときのことでした。
なぜこの大学を選んだのかについては、実は私は一度も息子に聞いたことがないのです。


まあ、彼女のどこがよかったの?と聞くようなものですからね。
人好き好きです。


少なくとも、偏差値的に自分に合っていると思ったわけではないと思います。
その頃彼の実力は10ポイント近くは低かったはずですから。


では世間的に難関だと言われていたから第一志望校にしたのかというとそうでもなさそうです。


まあ、そんなものですね。


しかし、この何となく行きたいと思うということは、異性が好きになるのと同様に結構重要です。


世間の定評や難関だからと志望校を決めた場合。
見かけが美人だとか、周囲の評価が高いと言って異性とお付き合いを始めた場合。


どちらも、一生懸命になれるはずがありません。


むしろ、何となく惹かれた、といった好みによる選択の方が長続きがしますし、思いが増します。


息子が最後まで頑張れたのは、惚れた大学を選ぶことができたからではないかと思うのです。


最終的には医師になるのが目的ですので、いずれの大学に進学するかはたいした問題ではないとも言えますが、惚れた大学であれば受験勉強において頑張れますし、大学に入っても楽しく過ごせます。



私立医学部については、学費の問題がありますので、息子の直感だけに委ねることはできませんでしたが、この程度までは大丈夫というところを選んで片っ端から見学に行きました。


その中から選び、志望順位をつけたのです。
ですから、私立医学部は単なる滑り止めとして適当に選んだのではなく、息子の好みをやインスピレーションを尊重して決めることができたわけです。



私からすると、見たこともない大学を志望校とすることには極めて強い違和感があるのです。


とすると、大学見学は遅くとも高2の春から始めなければ行けません。