振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

私立医学部正規合格と補欠繰上合格の実利的違い

今日(暦の上では昨日)は、甥の一人と夕食を一緒にとることになりました。


最近になって独り暮らしを始めたのですが、「一度アパートを見て欲しい。」と言われたものですから、先にアパートに出掛けていきました。


私が甥のアパートを見てどうするのかという気もしましたが、断る理由もないので出掛けました。

割りと小綺麗なところでした。



さて、本日のテーマです。


私立医学部の場合、正規合格と補欠繰上合格というのがあります。
結果としては、同じく入学資格を得ますので、一見どちらでもいいように思えますが、実はそうでもないのです。



まずは国立との併願組の場合。


国立受験までに私立の合格が1校は欲しいものです。
1校でも合格しており、場合によってはこの大学に進学してもよいと考えている場合は、国立受験に向けて心の余裕に繋がります。
国立に向けて、「よーし!一丁やってやるか。」といった感じでテンションも上がります。


対して補欠合格の場合。
補欠繰上合格が出るのは、
・その他のより難関で学費の安い私立の入学金支払の締切日の後。
・国立前期、後期の合格発表の後。
・3月中旬から下旬にかけて、上位、中位、下位の私立医学部間で芋づる式・心太式に入学辞退と繰上合格が連鎖する時期。
です。


お分かりのように、後二者の場合は国立の試験が終わってからのことですので、ここで繰上合格となっても、国立受験にプラスにはなりません。
むしろ補欠となった時点で、私立にさえ落ちて国立は大丈夫か、という不安が生じます。



二つ目の違いについて。
私立でも志望順位の高い大学で補欠となり、繰上合格を待っている間に、志望順位の低い大学に正規合格したり、この大学に早めに繰上合格となった場合にどうするか。
これは悩みどころですが、後者に入学金を支払った上で、前者の繰上合格を待つことになるでしょうね。


ここまでお話しすればお分かりだと思いますが、入学金の二重払いを余儀なくされるわけです。



息子の場合は、併願組でしたが、私立に正規合格していましたし、うち一校は特待合格でしたので、親子とも嫌が上でもテンションが上がりました。


私立医学部の受験について、一次・二次対策を早い段階から十分やっていたお蔭で、結果として国立受験に弾みをもたらしたと言えそうです。