振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

単なる家族話なので受験生の皆さんは読み飛ばしてください

息子が大学生になった途端、我が家は私と家内の二人家族となりました。


最初の半年ぐらいはイマイチ家内との距離感が掴めませんでしたが、その後は「夫婦だけの生活も結構いいもんだなあ。」と思うようになり、今日に至っています。


息子は私にとっては至宝とも言うべき存在です。

息子が生まれるまで、勝手気ままに生きてきた私が、息子の誕生とその子育てに関わり、自分のことを抑えても他者のためになることをしたいと屡々思う初めての対象ができました。


そして息子が独り暮らしを始めた後、側にいる家内のために一体自分は何ほどのことをしてきたのかと、思い至りました。


勿論、息子より先に家内と知り合ったわけですが、息子のお蔭で、家内との精神的な距離感がより近づいた気がしてとても嬉しいです。


気のせいか、家内も少し嬉しそうにしています。


こう考えると、子育てや子供の受験は、大変な作業であればあるほど、家族の信頼関係や一体感を醸成するものではないかと思うのです。


こんなに大切で貴重なチャンスを十分活かしていないとすると、少しもったいないことです。


もう私には二度とできない経験ですね。

たった一度でも経験できたことに感謝しています。