振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

目立たなかった息子

息子が国立医学部に現役合格したとき、高校の先生も友人たちも、一様に驚いたそうです。

また、昭和大学に合格したとき、高1で担任をしてくれた女性の先生が泣いてくれたと言います。


息子自身、周囲の人たちから祝福されたのは嬉しかったそうですが、皆が一様に余りにも驚く姿を見て、微妙で複雑な気持ちになったそうです。


実は、私の大学受験の際も同じようなことがありました。

親もびっくり、友達もびっくり、といった感じです。

私の親など今でも「あのときは驚いた。」と言っているぐらいですから。苦笑



さて息子のお話に戻ります。


息子については、小学校時代の同級生の親御さんにも医学部に入ったというだけで驚かれたそうです。


家内など親しいお母さん仲間に、

「それならそうと早く言ってよ」

と言われて、

「別に聞かれなかったから・・・。」

と答えたそうです。苦笑


家内は、よそ様に何かを自慢するという観念をそもそも持ち合わせていないタイプなのです。


あいつはできるとか、あの子は偉いのよねえ、といった感じで、周囲の評価が固まってくると思うのですが、我が息子には縁がないお話でした。


さすがに高3の担任の先生は、それなりに息子の成長を見守ってくれていましたので、驚き具合が低かったようですが、それでも合格報告の電話をしたときはしばらく唖然として黙っておられたのこと。苦笑



息子の力が急激に伸びたということもあるでしょうが、受験マネジメントも成功したのではないかと思います。


国立だけ合格したというのであれば、まぐれ説も説得力を持つのですが、併せて私立難関医学部に何校も合格したことを考えると、運が良かったというだけでは片付けられない気がします。