振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

父親は近くで痩せ我慢がいけている

父親の受験生に対するスタンスは難しいものがあります。


近くでガミガミ言われたら、受験生本人もたまったものではありません。


そこで、大概取る方法は、子供と距離を置いて静観すると言うものです。


一つの大人の対応だと思います。


でも、私の場合はやや違いました。


息子の側にはいる。

でも、いるのかいないのかわからないぐらいの姿勢でいる。


側にいるので、息子がメンタル面や体調面で変調をもたらしてもすぐわかる。

助けて欲しいときは直ぐに手を差しのべる。


何もなければ側で見ているだけ。


距離を置くというのは、考えようによっては楽な方法です。

他方、側にいてなお柔らかく見守るというのはなかなか難しい。


側にいるのに敢えて余所見をしている振りをするようなものですかね。微妙です。


「父さんはボクのことをよくわかってくれている。」

と言われたときには、嬉しかったです。思わず息子の顔を見てしまいました。


ただ、私は照れてしまい、

「君のことはサッパリわからないよ。でもわかろうとは努力しているつもりだね。」

と返しました。