振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

小論文と面接対策で子供を成長させる

小論文と面接は医学部受験では避けることができません。


夏頃から様々なことをやりましたが、漠然と進めるのではなく、私としては一つの目的を持つようにしました。


それが本日のテーマです。


小論文と面接対策で息子を成長させたいと考えたのです。

そうこうしているうちに願書の作成が始まりましたが、この3つの作業は密接に関連していました。


大学側の選抜趣旨からすればこの3つが関連しているのは当然のことですね。


子供をサポートするにあたって最も気をつけたことは、自分で考えさせるということです。


安易に模範解答を見たり、人のものを真似しない。

親も答えらしきものを簡単に言わない。


これはなかなか根気がいる作業です。

それなりに時間もかかります。


この根気がいる作業を経たことによるメリットがありました。


まず、息子に自分で考える癖がつき、何事につけ安易に答えを求めなくなったことです。


そして、本番でもぶれることなく自信を持って臨めたことですね。

何かを暗記して臨んだということがありませんので、当然の結果です。


最後に副次的効果ですが、これらの作業を通じて、私と息子の間で、互いの価値観や人生観を多少なりとも共有できたということですね。


勿論私は3つの作業をする過程で自分の価値観を押しつけるようなことはしませんでしたが、「こういう風に考える人もいるよな。」といったサジェスチョンをする際にはどうしても私自身の価値観が滲み出てしまいます。


息子と私は、息子が小さい頃から比較的仲がよかったと言えますが、それは親子としてという色合いが強かったと思います。

しかし、この3つの作業を通じて、対等な人間同士としての関係を多少は作ることが出来たのではないかと思います。


その意味では、私にとっても単なる作業時間ではなく、貴重な体験でした。


そして何よりも楽しかったです。

息子にとってもちょっと変わった息抜きになっていたのではないかと思います。

面接対策は爆笑の連続でした。笑



今振り返ると、中学受験の年に、同じことはできなかったにしろ、受験を通して息子を成長させるというコンセプトがもう少し私にあれば、息子の国語力はもっと伸びたのではないかと思います。


そうかあ。そうだったのか!

将にこのブログ記事を書いていて気づいてしまいました。苦笑


長年、息子に国語力がないと嘆いていた私でしたが、その元凶は実は私にあったのかも知れません。


幸いにして、息子は東大実戦模試の国語で60以上の偏差値を出すようになったのですが、多少は3つの作業を通じて論理的に自分で考えるというトレーニングの効果があったのかもしれません。苦笑