振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

結構せこいインセンティブ~中1から高2まで

息子が本格的に受験勉強を始めたのは、高3の6月からです。


「本格的」の意味は、人それぞれだと思いますが、我が家の場合について説明します。


本格的になる前のこと。


まず、勉強時間が大したことがありませんでした。


勉強している時間より、テレビを見たりゲームをしたりPCを弄ったりする時間の方が長かったろうと思います。


塾・予備校で使っていたものや、学校で配付された問題集・参考書以外には問題集・参考書は使っていません。

せいぜいが暗記物ツールぐらいです。


中1から高3・6月まで部活をしていましたので、いつもくたくたになって帰宅していました。


体はどんどん成長し、スポーツ選手らしい体つきになりましたが、頭は余り成長していませんでした。


このような状態を「本格的でない」と表現しています。



さて、どうしたものか。

こんなことで、本格的な受験勉強に繋げて行けるのか。


そこで私が工夫したせこいインセンティブがあります。


定期テストで、各科目毎に平均点をいくら超えるかで基礎ポイントを付与するというものです。

1ポイント当たり10円で換算していました。


平均的を超えた点数を合計して、これが一定のレベルを超えるとボーナスポイントが付きました。

これとは別に全科目平均点を超えると物凄いボーナスポイントです。


ポイント制が適用されたのは、体育や家庭科、受験で選択しない予定だった理社科目も含みます。


狙っていた訳ではありませんが、ポイント制のお蔭か息子の内申点はかなりいいです。

推薦制を採用している国立医学部でもいい線を行っていたかもしれません。


息子が家内からもらうお小遣いは大した金額ではありませんでしたので、むしろこのインセンティブポイントで得たお小遣いの方が多かったと思います。



まあ、今から考えてもせこい手ですね。

本当に勉強ができる子供さんにはこんなことはしないですみますよね。苦笑


しかし、この間に中高の勉強を通じて基礎を十分身に付けることができ、高3・6月以降の本格的な受験勉強に繋げていくことができたのではないかと思います。


もちろん、高3になってこのポイント制度は撤廃されました。


それまでの私の出費はそこそこの額になったことでしょう。笑


今はなんのインセンティブも外部から与えられることなく、自分のやりたいようにやっていることと思います。



お金を勉強のインセンティブにするのはいかがなものか。

しかし、よくよく考えてみれば、私たちの日々の仕事は、金銭が大きなインセンティブになっています。


なかなか難しいところですね。