振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

医学部受験生にとっての英語と数学

医学部を目指す高校生の場合は、英語と数学が特に重要ですね。


どちらも得意であることが望ましいとは言えます。


ただ、そう上手くは行かないものです。


せめて、英語か数学のいずれか1つが得意であれば、なんとかなる可能性があります。


得意、不得意と言っても程度の問題があります。


駿台全国模試で偏差値が概ね70を超えているようであれば得意と言って問題ないと思います。

68以上でもまあまあですね。


英数とも70を超えていると、一部の最難関医学部以外はなんとでもなると思います。


そして、どちらの科目も58以下であればごく一部の医学部を除いては潔く医学部受験を断念し、別の道を選択した方がいいだろうと思います。


ではこの判断をどの時期にすべきかですが、ギリギリで高2の今頃でしょうか。

高3になってからの撤退には勇気が必要です。


1年3か月余りでは、それまでに積み上げてきた能力(先天的な能力ではない)を要求される数学に限っては飛躍的に伸びることはありませんので、この辺りが諦めどころです。


英語の場合は、1年余りコツコツやればある程度は伸びますが、これは英語にかなりの時間をかけられる人に限って言えることであり、医学部受験生の場合は数理にもある程度時間をかける必要があることを考えると、難しいところです。

国立専願であれば、センターがありますのでなおさらのことです。



息子の場合は、数学は得意でしたが、英語については医学部や難関大学を目指すにはかなり問題があるレベルでした。



幸いにして、数学については一度たりとも心配したことがありません。


小学生になる前から親子で数字に親しむ癖がついていましたし、その後も中1ぐらいまで私が過去の家庭教師の経験を活かして直接教えていましたので、一度も行き詰まったことがありませんでした。


これに対して、英語がさっぱりだったのは未だに理由がよくわかりません。

私は、こと受験に限って言えば英語がかなり得意で、駿台模試の成績優秀者欄に名前が載ったこともあるぐらいですのでなおさらです。


英語はとにかくコツコツやっていれば、方法論的に多少非効率でもかなり伸びるものです。


息子の場合、コツコツの度合いが低かったのか、なかなか思うようにはなりませんでした。

この点家内に先日確認してみたところ、

「単に努力が足りなかっただけだと思う。」

と、あっさりした回答でしたので、やはりコツコツ度が低かったようです。


小さい頃から英語に親しむようにさせていましたが、それが裏目に出たのか、英語に対する興味が小さかったように思います。

興味のあるものに人間はのめり込みますからねえ。

残念!


英語について言えば、駿台模試ではいつも惨敗で、他の偏差値が出やすい模試でも、70を超えたのは1回のみではないかと思います。


この英語をカバーしたのが理科でした。


理科についてはまた別の機会に。