振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

平和な家庭

元々我が家は平和な家庭ですが、息子が本格的に受験勉強を始めてからも、それは変わりませんでした。



随分古きい話ですが私が受験生のときは、イライラしたりはしませんでしたが、気持ちの波が結構あったように思います。



その点息子は、外見では波をそれほど感じませんでした。

親に対して自分の考えや意志をはっきりと言う方ですが、感情的にものを言うといったことはありませんでした。



家内は家内でゆったりとした穏やかな性格ですので、息子に対して辛く当たることもなく、受験勉強に口出しすることもありませんでした。



私と息子は、受験についてよく話をしましたが、私の方から話を切り出すことはほとんどありませんでした。

息子がしゃべりたいときにしゃべりたいことを言う、これに対して、相槌を打ったり前もって用意していた情報を提供したりアドバイスしたりといった感じでした。


特にリビングで息子が食事をしたりリラックスしているときに私の方から受験について話すことはありませんでした。

この点、家内は少し不満そうでしたが、私自身があれこれと言われて勉強するのが嫌でしたので、息子に対してもそのように接していました。



息子自身も我が家が平和で仲のいい家庭だという認識があったようで、1、2度、はっきりと私たちにそう言っていました。



平和な家庭は、少なからず息子の支えとなり、受験勉強を頑張るエネルギーになったのではないかと思います。

目には見えない親のサポートができたと少しだけ自負しています。


随分痩せ我慢をしましたが。