振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

なぜ難関大学医学部を目指すのか

医学部受験生の皆さんのうち、できるだけ難関大学を目指そうとされている方がそれなりにいらっしゃるようですが、これはどういう理由からなんでしょうね。


授業料の高い私立より安い国立に行きたいというのはわからないでもありません。


しかし、国立の中でできるだけ偏差値の高い大学に行きたいとか、旧帝に行きたいというのはどのような発想なのでしょうか。


臨床医になるだけであれば、別にどこでもいいような気がします。


他の国家試験のように、大学別で合格率が随分違う場合は進学する大学がどこかというのは大いに気にすべき点ですが、医師国家試験の場合は有意な差がありません。


これが研究者を目指すというのであれば別です。

旧帝は国から与えられる研究費が半端ないですからね。



医学部以外の学部は、大学に入るときにはまだ将来の仕事が決まっていません。

ですから、できるだけ難関大学に入って将来性を高めよう、選択肢を広げよう、という発想はよくわかります。


しかし、医学部の場合は、難関を目指す理由が今一つよくわかりません。

自宅から近いからとか、都心にあるからと言われた方がよほど納得しやすいように思います。


本当にどうしてなんでしょうね?