振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

模試の見直しと自己採点

私は息子が模試の自己採点をやっているところを余り見たことがありません。


もっと正確にいうと、息子は記述模試の採点は全くしていませんでした。

センター模試については、どれぐらいできたかの確認のための自己採点は不要と考えていたようで、見直しの結果取れた点数がわかっていただけのようです。


点数や判定にはそれほど拘っていなかったということですね。



対して、模試の見直しはもにすごくやっていました。

自分の解答と正答との照らし合わせだけでなく、解説を熟読し、参考書で確認していました。

理数系については類似問題を解いていました。



性格的なものかもしれませんが、自分の過ちに対しては物凄く謙虚で、原因探究を真剣に行い、次に備えるための十分な対策を練っていました。


特に秋以降に返ってきた模試についてはその傾向が顕著でしたね。



このことは、センターや志望大学の過去問についても言えます。


特に志望大学の過去問については、同じ問題や類似問題が出ることは余りないので、過去問の類似問題だけでなく同じ分野の問題を解くことに注力していました。

類似問題が出題されなくても、頻出分野は押さえておく必要があるからです。



このようにまとめてしまうと当たり前のことを当たり前にやっただけのように見えますが、このためにはかなりの量の勉強時間を確保す必要があります。

現役にはなかなか厳しいところです。


ただよかったのは、国立の志望校が一度も変わらなかったために無駄がなかったということです。


また、国立後期について全く対策しなかったことが、前期と私立医学部対策に時間を割ける要因となりました。


しかし、これは戦略・戦術的なものというより、息子が後期の出願予定大学に行きたくなかったために対策をサボっていただけに過ぎません。苦笑


そのことに私は気づいていましたが

何も言いませんでした。

第一志望校に合格させてやりたいとは思っていましたが、どうしても国立でければならないとは考えていなかったため「少なくとも後期合格」といった目標がなかったのです。


実際に、私立医学部で最初の合格が出た段階で、本人の希望を入れて、後期受験のために取っていたホテルの予約をキャンセルしました。