振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

医学部受験は努力だけで何とかなるものか

私は医学部出身者ではありませんが、息子や周りの人たちを見ていて感じるところがありましたので、私の感想を述べさせていただきます。


旧帝上位校については努力だけでは難しいところがあります。

少なくとも、高校に入ってからの努力だけでは無理でしょう。


つまり、高校に入った時点でそれなりのアドバンテージがないと、旧帝上位は難しいのではないかと思います。


では、その他の国立医学部はどうでしょうか。

まず、現役の受験生の場合。

高2の始めごろから医学部を意識してコツコツと勉強を始められていれば、高3になってからのスパートでもギリギリ間に合う可能性があります。


再受験の場合はどうでしょうか。

他学部であっても、東大を始めとした難易度の高い大学を経た上での再受験ですと比較的成功している人がいるようですね。


ただ、単なる再受験の場合は。確率論的には難しいようです。



自分の人生を急転回して医学部を再受験することには随分の勇気が必要だと思います。


もし、現役生やほどほどの浪人生をかなり超えるぐらいの努力ができれば、栄冠を勝ち取ることが可能になると思います。


ただ、ただでさえハンデがあり、しかも勉学に集中できる環境がないというのであればなかなか難しいですね。


この点は謙虚に受け止めるべきでしょう。


決して諦めるべきだと言うことではなく、さらなる努力が必要であるというに過ぎません。



私自身、医学部や医師に対する魅力がいまいちわからないところがありますので、再受験の皆さんが目指しておられるところが何であるのかはよくわかりません。



世の中には様々な仕事があり、人に尊敬されるもの、経済的に認められるもの、上司からあれこれ干渉されない仕事等色んな仕事があります。


本当に医師になりたくて仕方がない受験生であれば、心の底から応援したいと思いますし、必ず成功すると思います。


でなければ、それなりの考慮が必要だと思います。

人生は一度きりのものですから。