振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

医学部受験生を抱える親御さんへ

私たち夫婦は息子が受験生であったとき、彼に対して

「もっと勉強しなけりゃね。」

「そんなことで大丈夫なの?」

「他の受験生はもっと頑張ってるよ。」

といった類いの言葉をかけたことがありません。


かける気がなかったというのではなく、ついついかけたくなってもぐっと言葉を呑み込んでいました。


息子の受験が終わってしばらくしてから、家内に聞くと、彼女も辛抱していたと言っていました。


どうして私たちが堪えていたかというと、このような言葉をかけてもそれで息子がやる気になるとも思えなかったからです。


親としては、自分が不安だったり子供の様子に不満だったりして、こういう言葉をついついかけてしまいそうになります。

しかし、こういった言葉をかけても不安はなくなるわけではありません。

親の自己満足にもならないわけですね。


子供にイマイチやる気が見えないとき、

子供が受験に対して不安に思っているとき、

頑張っているのに成績が伸びないとき、


こんなときに親がかける言葉は、子供のやる気を引っ張り出したり、子供の不安を少しでも取り除いてあげたりするものでありたいものです。


こんなことじゃダメだというより、まだまだ勝負はこれからだ!しっかりと続けていけば必ず何とかなる、と言ってあげた方がいいだろうと思います。


少々の停滞や落ち込みには、目をつむった方がいいと思います。


逆に、今、冒頭のような言葉を子供にかけなければ子供が勉強しないとすると、医学部受験生としては、残念ながらその態勢が整っていないと言わざるを得ないと思います。