振り返りの医学部受験

何年か前に息子が医学部受験を経験しました。受験中は何がなんだかわかりませんでしたが、今だからこそ「ああなるほどなあ」と思うところがあります。

夏休みの間の国語と社会

医学部受験生の場合、国公私立にかかわらず、夏休みに重点的に勉強すべき対象科目はやはり英数理でしょうね。


特に現役生は、これらの科目で合格ラインまで達していないことがほとんどですので、当然のことです。


逆にセンター利用の予定があっても、国語と社会については、余り時間をかけてはいけません。


国社のセンター対策を本格的に始めるのは11月頃からでしょうが、それまでにどうしても不安がある人は、古文文法、漢文句法、社会の知識系の最も早く回せる教材を夏の間に1度だけ回しておくことでしょうか。

新しい教材は時間がかかるので、これまでやったものに限るべきです。


もし、やったものがないとすると、さすがにそれはまずいでしょう。


現代国語は、センター特有の解法と漢字が重要ですが、前者は夏にやるような性質のものではないと思います。

全く対策ができていない人は、過去問を3年分だけ使って自分なりの解法パターンを身につけ、11月からトレーニングを重ねるといったイメージでしょうか。


後者は本来隙間時間にやっておくべきものですね。

暑い夏にやるべきものではないでしょう。



ただ、国語がセンターの足を引っ張る状態ですと、これはこれで問題です。

本番での点数(より難易度の高い模試の点数ではない)が国語全体で8割を切る場合で、現代国語・古文・漢文の分野毎で7割を切るようであれば、足を引っ張っている分野の手当てをしておいた方がいいですね。


社会は今やらなくてもまだまだ間に合います。

浪人生は昨年の蓄積があるでしょうし、現役生は高校の授業を上手く利用してください。

受験対策を余りしてくれない公立校の場合は別の工夫が必要な気がしますが。